5670717552_5b4766bb55長男は、シンガポールの幼稚園に通い始めて50日ほど経過しまして、「OKラ!OKラ!」とか「I knowラ!」など、すっかりシンガポールイングリッシュ=シングリッシュを使いこなすようになりました。笑。

一方、次男は、すっかり動き回るようになり、かつ意思表示も出来るようになり、完全にパパとママの違い、というか区別というか、使い分けもするようになりました。

そして、妻はというと、こちらでの生活の疲れが出始めたのでしょうか、体調不良になりました。(すでに復活しましが)

 

■育休をとってもママの代わりにはなれない

夜中の1、2時間おきの授乳のせいで、慢性的な睡眠不足の妻が体調不良になりました。そうなるとやはり次男の世話が大変です。

育休を取ったこともあり、次男の誕生から、今まで、24時間だいたい一緒に生活しているにも関わらず、いつのころからか、次男はパパとママの区別をするようになりました。大泣きしている時に、パパが抱っこしても泣き止みませんが、ママが抱っこするとピタッと泣き止む、みたいな感じです。

長男の時も同じようなことがあり、その当時は単身赴任していたこともあり、そういう区別をされることはしょうがないなあ、と思っていました。しかし次男の場合は、基本的にはママと同じくらいの時間を一緒に過していたので、最初は結構ショックでした。笑。

ちなみに、眠いとき、お腹が空いているとき、泣きたいときなどの生理的欲求を満たす時はママ。遊びたいときはパパ。という感じです。考えてみれば、長男もいまだに実は同じです。

そしてこんな状況でママがダウンすると大変です。まして海外です。ちょっとしたご飯を作ったり、食べに連れて行くことはできるのですが、長男でも食べられる物があって、バギーを入れやすいカフェやレストランはどこか?どのルートだと階段がないか?オムツ替えは出来るか? など、こまかな対応がどうしても雑になります。さらに長男は「ママなら、そういうことしなけどね」とか言い出します。

ママの代わりはやっぱりムリだな…と感じるのはこういう時です。

 

■”ママの代わりに育児をする”のではなく、”ママを助ける”のが男性の育休?

こういう経験をしながら、育休8ヶ月くらいが経過して思うのは、男性の育休は、“ママの代わりに育児をする”、のではなく、“ママが育児をしやすくするためのサポートをする”、ことではないかな?と思うようになりました。

もちろん、男性は主体性を持って育児に関わらないほうがいい!、という意味ではありません。

うちの場合だけかもしれませんが、結局、赤ん坊が求めるのはママ(母性)のことが多いと感じます。一応、生活者発想というか、利用者の立場からのマーケット発想を得意とする広告会社に勤めているものとしては、育休のあり方も、“赤ん坊やママの立場から発想すること”が一番いいのではないか?と思うのです。

その視点からすると、男性の育休は、“ママが育児をしやすいようにサポートすること”、具体的には、オムツ替えや、寝かしつけの技を磨くより、ママの代わりに家族の洗濯をする、食事の準備をする、掃除をする、など、ママが普通は担当する事が多いと思われる家事をやるための休暇、としたほうがいいのではないか?と思ったでのす。ま、あたり前のことに、気づくのに8ヶ月くらいかかったということです。

もちろん、育児自体に積極的に関わることも大切でしょうが、うちの場合は、残念ながら、“子どもからはあまり求められていない”という気がうっすらしています。泣。

だから、極端な話、男性の育休の目的は、ママのサポートと明確に位置づけたほうがいいのかもしれない、と思ったりしました。

シンガポールの場合は、育休取得率は男女ともにそんなに高くないのですが、メイドさんを雇っている家庭がかなり多いので、そういったことをカバーしてるのかな、と思います。その点だけを見れば、こちらのほうが子育ての環境自体は良さそうです。(もっとも教育とか子育て費用の問題などがあり、少子化が進んでいますが)

といったようなことを妻の体調不良をきっかけに思いました。とはいえ、こちらでは、いまだに洗濯機の使い方さえ分かりません。汗。

Pascal