365975805_883533616f_b早いもので、3月末にそれまで勤めていた広告代理店を退社して、オランダへ移住してあっという間の2か月が経ちました。

我々、親にとっては、本当にあっという間の2か月でした。未だ、家具が揃っていない、移住のビザ手続き中、免許の書き換えもできてない、などなど、まだまだ生活環境のセットアップ中ですが、それでもオランダでの生活は快適そのもの。

食事だって、ワイン、チーズ、ハム、パン、野菜など探せば安くて美味しいものは結構あります。さらに日本食も、材料は大方、近所の中華系食材屋で買えるので、家で(妻が)作ると、日本にいた時と同じように美味しい日本の家庭料理が食べられます。

最近は、暖かくなってきて、昼からテラスでワインを飲む気候ですし、街の運河沿いのテラスは、最高の気候の中、昼からワインを飲む人々で賑わっています。そして何よりも本当に気楽で、快適な生活環境です。唯一の不満は、日本にいる友達や親類などに気軽に会えないこと、くらいでしょうか。。。

さて、今回は、そんな2か月を過ごした、子どもたちの成長、変化の様子を報告いたします。

 

■順応性が高い!高すぎる!

子どもの「順応性の高さ」というのは、日常的に認識されることがあると思いますが、やはり、これ、小さければ小さいだけ楽だろうなあ、と思いました。

日本でいう、小学校1年生の年齢の長男。まずはオランダ語を中心に習う語学学校の小学校に通っていますが、今では仲の良い友達もできて、学校が楽しい様子。

日本人は全校で1人。シリア人が最も多く、モロッコやアフリカ人、ブルガリア、エストニアなどの東欧系などが多数を占める「オランダ語ができない子のための学校」です。

今では、オランダ語の発音もバッチリ。「パパの発音、違うよ!」と言われる始末。今や確実に、長男の方がオランダ語ができます。スーパーで店員に話しかけられ、全くわからなかったけど、適当に「ja(ヤー=イエス)」と言ってたら、「パパ、本当に分かってるの? 『そのポテトチップス、美味しそうね』って言ったんだよ」とか言われる始末。

長男は、今や我が家で一番のオランダ語の使い手。完全に通訳になりつつあります。

これ、わずか2か月です。

学校への順応性、オランダ語への順応性、いずれも高すぎます。やはり小さいうちは、本当に楽です。

もし、もう少ししたら子どもを海外へ…、とか将来的には子どもは海外もありかな…とお考えの方には、マジで一刻も早く海外に出すことを(無責任に=責任は取りませんが)オススメします。マジで、子どもの順応性は異常です。それは小さければ小さいほど早いし、本人も楽だと思います。

ちなみに、うちの次男(2歳)は、すでに日本語と英語とオランダ語が完全に混ざってます。(これはこれで問題ですが)

一応、学校への送り迎え担当の私も、学校のシリア系職員と、笑顔で肩を叩きあい、握手して、談笑する関係にはなってますが、ここだけの話(=世界中に発信してますが)彼が話すオランダ語、実は一言も分かっていません。。。

 

■好奇心を刺激しまくる環境

それから、もう一つ。子どもが小いうちに海外に出たほうがいいと思う理由ですが(責任は取りません。絶対にw)子どもは好奇心が旺盛で、海外はそれを刺激しまくる環境というのがあるのかな?と思います。

これは、「海外がいい!」という意味ではなく、「日本とは違うので、(=それまで育っていた環境と違うので)好奇心を刺激する環境」という意味です。

『子どもは40,000回質問する』(イアン・レズリー著/須川綾子訳 2016年 光文社)という本の中で、もともとは人間が生きていくために必要だったのが知的好奇心であり、子どもの発達も、その知的好奇心に、親がどのように反応したかによって、変わってくると書かれています。

なので、子どもは元来、好奇心が旺盛なのです。

<子どもが好奇心旺盛かそうでないかは、早い段階での非言語的な問いかけに親がどのように応じるかで決まる。好奇心とは他者からの反応によって増幅するフィードバックループなのである。>

と書かれています。

ですから、海外に出て好奇心が刺激されまくった子どもに、親が適切な反応を示してあげれば、あとは子どもが勝手に、発育していくというのです。

また

<質問することは子どもであることの最大の証と言ってもいいくらい本質的な行動>

とも書かれています。

ですから、子どもを好奇心を刺激するような環境におくことは、非常に大事なことだと思うのです。

もちろん、それが海外の生活(だけ)、と思っているわけではありません。むしろ、「自然」こそが、子どもの好奇心を刺激する最高の環境だと思っています。

しかし、今、盛んに言われている幼児教育の投資効果という観点からすると、やはり海外の環境に早いうちに出した方が良いのではないか?と思ったのです。

 

今のところ、長男は想像以上のオランダの学校への順応性を見せており、ひとまず一安心、というより逞しくも思えます。

しかし、世界ではこうした異文化環境が当たり前で、今の子どもが大人になった時には、周りは、多様化された世界の文化の中で育ってきた若者の方が多いのでは?と思います。

日本では今までの20年と、これからの20年は、変化が加速度的に変わってくると思うのですが、世界の子どもたちは、すでにそれに向けて準備している気がします。

我が子の順応性を信じて、子どもを海外に行かせてみてください。きっと得るものは大きいのではないか?と想像しています。本当に無責任ですが、オススメします。(もちろん、安全エリアでね)

Jess