今回は、普段からこのブログを読んでいただいている皆さんに(ありがとうございます!)お知らせです。

来たる2018年8月1日~4日に大分県耶馬渓という、自然豊かな山の中で、「へんじんキャンプ」なるものを実施します。

ということで、今回はこれを実施するに至った思いを書いてみます。

 

■子どもはそもそも、みんな「へんじん」

もともと、それぞれの子どもが持っている才能は個人によって違っておりバラバラ。人と同じ、ということはない。つまり、他人から見たら「変わった才能」です。これを我々は「へんじん」と呼んでいるのですが、その子どもが『本来持っている「へんじん」魂を存分に引き出す』ことを目的として、一緒に遊びませんか?というキャンプです。

今の時代、特に日本では人と違うことは時に「悪」とみなされたり、「空気を読まない人」は、周りから疎まれたりします。そして、出来るだけみんなと同じことが、みんなと同じように出来るように、他人の気持ちを忖度できるような大人に育つよう、学校や社会、時に親が一生懸命、教育をしているように思えます。

でも、これからの時代は予測不可能な混乱の時代。みんなと同じことが同じようにできることには、あまり価値がなくなって行くように思えます。「みんなと同じこと」って、AIとか、ロボットとかが一番得意なことですよね? 「正しい答え」を誰よりも早く答えるとか、「多くの知識を知っている」っていうのは、もうAIには敵わないわけですから。

もちろん日本でも、そうしたことに気づいている人はとっくに気づいているわけですが、それが日本全体で見た時に、その前提に立った子育ての環境がある、とは見えません。(個人的な見方なので偏っている可能性ありです!)

ということで、常々、子ども達をこういう環境、つまり「自由に発想させて、行動させて、思いっきり好きなことに没頭できる環境」に置きたいと考えていました。

というのは、やっぱり世界に出て見ると、「子どもの時に自由にのびのびと発想して、行動して、好きなことをしていた人」こそが活躍している現状を嫌というほど、目の当たりにしているからです。(子ども時代の遊びと、大人になってからの活躍度合いの関係性は、このブログでも、時たま触れていますし、いろんなところで語られています。)

というか、これこそ我が家がオランダに移住した理由でもあるのですから。(オランダが全部、そうなっているか?というとそうでもないのですが、今回はその話はおいておきます。)

 

■やっぱり環境が大事?

オランダは、「世界一子どもが幸せな国」とユニセフの調査で評価されました。様々な指標をもとにしたスコアに基づいた調査ですが、そうしたスコアにはない「自分の意見を自由に言う」「他人の意見をしっかり聞く」「そもそも自分と他人は違うもの」「失敗を恐れずにまずは何でもやってみる」といったあたりのスコアが、もしあったりしたらかなり高い気がします。

で、やっぱりこういうところが、子育てにおいては実は一番大事ではないか?と思うのです。

別に自分が特段オランダの教育メソッドがあるわけではなく、うちの子どもが通っているイエナプランはベクトルとしてはかなり近いとは思いますが、自分がイエナプランの専門家でもないし、ましてや特別な教育メソッドを学んでいるわけではないのですが、(あ、一応保育士です!一応)一度、子どもたちを大自然の中で自由に遊ばせたい!となったわけです。

できるだけ子ども達の自由にさせて、大人の介入はしない。(安全面の担保のみ)いつもこのブログにも書いていますが、かの河合隼雄大先生も「見守ることの大切さ」そして「難しさ」を説いておられます。まあ、見守るだけではこちらもつまらないので、むしろ一緒に対等に遊ぶ、っていうことをしたいと思っています。しかも本気で。あ、あともう一つ、キャンプ中は絶対に「ダメっ!」て言わないようにします。

今回は我々、初の試みなので、あくまでもパイロット版。むしろ子ども達に学ぶことの方が多いと思うのですが、「へんじんキャンプ」は子ども達と一緒に作って行きたい、という思いでいます。

もちろん、たかだか4日のキャンプですから、正直、そこで子どもの何かが劇的に変わる、とも思えません。ただ、なんか思いっきり遊べる環境において、知らない友達と自由にさせてみたことで、何かのきっかけになるといいなあと思ってます。もしかしたら、ここでの友達が一生の友達になったり、子どもの時の忘れられない思い出になったりするかもしれません。(というか、そうしたい)

ほら、こういう子どもの頃の一夏のいい思い出持っているパパさん、ママさん、多いでしょう?簡単にいえば、それをさせてあげましょう、ってことです。

きっかけ作りのトリガーは、いろいろと仕込んでみたいと思っています。

 

■大分県耶馬渓のヤバさとは!?

無意味にダジャレてみました。(へんじんキャンプ、楽しくなさそうだな…って思わないで!)大分の耶馬渓(やばけい)っていう場所ですが、もちろんかなり大自然の田舎(日本三大奇勝)なんですが、すごくいいなあと思うのは、田舎にしては地元の皆さんがオープン。かなり前衛的。割とロック。だって村全体で、オーガニック栽培とかに取り組もうとしているんですから。

やりたい子には、納豆作りもプログラムとして組んでいますが、もちろんその納豆もオーガニック。今時、オーガニックの納豆なんか、全国探してもなかなかないですよ。

おそらく、かなり地元の皆さんにもお世話になるし、交流することになると思うので、田舎のおじさん、おばさんと、そして地元の子ども達との交流も、その後の何かのきっかけになるかもしれないなあ、とか思ったりしています。

 

■スタッフ紹介

最後にスタッフのご紹介をしておきます。

遠藤幹子さん。このブログの読者だとご存知の方も多いかと思いますが、マザーアキテクトという建築事務所を運営していて、子どもの育つ環境作り(公園の遊具とか、NHKの子ども番組のセットとか)が得意。アフリカで産科施設を作るプロジェクトやったりもしています。オランダ在住経験もあり。今回のプロジェクトでも中心的な動きをしてくれており、自分は、いつも怒られていますw。

川下昴祐くん。割と浮かれがちな?メンバーが多い中で、抑え的な役割を、しかも最年少ながらやってくれています。やらされている?かも…。塾講師経験があったり、福岡の科学技術館オープンとかにも関わった経験あり。多分、子どもがキャンプ中、辛いことがあったりしたら一番、寄り添って慰めてくれると思います。

乾善彦さん。あの原っぱ大学を運営していたりして、アウトドアとか野遊びのプロ。実際の現場経験も多く、現地では一番頼りなると思います。初対面の時に、お手製ベーコンを作って持ってきてくれたりしたので、キャンプ中もなんか作ってくれると勝手に期待してます。っていうか、頼りっきりになりそうw お腹空いたら、乾さんに言えばいいと思ってます。

そして福田まやさん。耶馬渓に住むアートディレクター。実は、まやさん自身も耶馬渓への移住者。なので、外からみた耶馬渓も、内側見る耶馬渓も良く知っていて、今回、耶馬渓で実施できることになったのも実はまやさんのおかげ。当然、現地のこと、人などは、全部まやさんに聞けば分かります。地元で元気満々に育つ2児のママ。頼れま~す!

ということで、ここまで鬼に金棒メンバーはいないのでは?と思っています。

えっ?自分ですか? まあ御察しの通り、ほぼ必要のない、そして特別な役割のない幽霊メンバーなので、子どもと一緒に遊ぶしかねえなあ…と焦っています。

 

というわけで、こんなことを考えて実施しようと思っている「へんじんキャンプ」。今年はパイロット版なので、まずは子ども10人でやってみたいと思っています。(集まるといいな~。汗)内容詳細、お申し込み方法などは、チラシやFBページなどをご覧ください。

日本で会えるのを楽しみにしてま~す!!

内容詳細はこちら

へんじんキャンプ FBページ