子どもの能力は引き出すだけ?!子どもを成長させるために必要なたった一つのこと
今日はGoogleが落ちたりオランダが再び、いや三度?のロックダウンが決定したり、はたまた大量の書き物仕事が溜まっているのですが、どうしても今日中に書いておきたいことがありましたので、無理して書きます@1;30
実は、今日はセレンディップのサッカーコース1期生の修了の会だったのです。セレンディップというのは、オランダ式「教えない」オンラインスポーツ&アートスクールです。プロのアスリートや、アーティストが、参加者から送られた練習動画に対して、動画でアドバイスを送るというものです。
これを夏すぎから始めていたのですが本日第1期生の修了会、卒業会が行われたのです。
驚くほどの成長スピード
元々のきっかけは、オランダ式の教育方法を日本の子どもにも体験してもらいたい、という気持ちからでした。子どもの教育を理由に、20年近く勤めていた会社を辞めてオランダに移住するという普通だと「バカじゃないの?」ということをしでかした我が家です。それから5年経って、子どもたちもそれはそれは現地に馴染み、それぞれが、それぞれの方法で伸び伸びとバカ小学生っぷりを発揮して生活しています。
また親はといえば、子育てに関してはやはり伸び伸びとかなり自由に、いや楽な環境にいることができています。そりゃもちろん、今だと「コロナ大変でしょ?」とか、やっぱり「オランダ語は大変でしょう?」とかとか、「そもそもアウェーですよね?」などなど、あげればキリがない大変さはいっぱいあるんですが、それでも、こちらの教育環境がいいなあという思いは変わりません。
こんなに良い思い。できれば日本の子どもたちにも体験してもらいたい、と思ったのがそもそものきっかけです。
で、自分なりにこの良さを解釈して、サービスの形に落とし込んだのがセレンディップ。子どもたちが好きなスポーツやアートに特化させました。
テストを重ねた後にスタートした第1期サッカーコース。現役Jリーガーの都倉選手という素晴らしい理解者、コーチに巡り会うことができてスタートできたのですが、もう1期生の子どもたちの成長が早い、早い。正直にいうと、というか自分の立場では、あまりサッカーの技術的なことは分からないので、「うまくなります!!」とは言えなかったのですが、素人目に見ても明らかにグングンうまくなっているではありませんか!いや、もちろんそれは的確なアドバイスができる素晴らしいコーチがいるから。そもそも何よりもそのアドバイスを実際に活かしていける子どもたち本人が素晴らしいのは言わずもがな。なんですが、いやいや、それにしてもこの成長スピードなんなんですか?っていう感じで…。
ほんとになんなんでしょうか?だって、「教えない」と銘打っているのに、おそらく懇切丁寧に&根性入れて練習しまくっている子どもたちよりも、(って、他を知らないので比較はできないのですが。まあ誇張してw)圧倒的にうまくなっているではありませんか。
周りが待てるかどうか?
で、このポイントはやっぱり一つしかないと思っていて、子ども本人が「考える」ことだと思っています。そして、これを周りの立場にに置き換えると「待てるかどうか」でしょうか。
セレンディップでは、まずは本人が考えること。これを一番大事にしています。普通はクラブの練習に参加して、一切何も考えなくても素晴らしいコーチが、素晴らしい練習メニューを与えてくれる。それをこなすだけ、ですよね? でも、こういうのとは根本的に違うのです。
以前、元日本代表の藤田俊哉選手にオランダで話を聞いたことがあります。オランダでジュニアユース世代のコーチをしていた藤田選手が練習メニューを発表すると「コーチ!その練習なんでやるんですか?」と質問がくると。で、それに対して、納得いかせる返答ができないと、選手が練習をボイコットして帰ってしまうというのです。「ダッシュ10本!」に対して、「なんで10本なんですか?」「なんでダッシュなんですか?」「なんで…?」という質問がバンバン来るそうです。そして、それに対して、全員を納得させる理由がないといけない、と。
また、それの裏返しでもあるのですが、子どもたちの地元のクラブレベルだと、ほぼ何も教えません。ほぼ放置です。で、中でちょっと上手い子がいたり、興味がある子は自分からコーチに聞いてきます。「〇〇するにはどうすればいいの?」と。もちろん、それに対しては、コーチは親切に答えるのですが、ともかくスタートは子どもサイドです。
なので、こういうオランダ式のやり方を取り入れたのがセレンディップなんですが、これが見事に日本の子どもたちにもハマりまして、グッグッグ!!と成長してくれたのです。自分としてはこんな嬉しいことはないのです。だって、オランダの子どもたちだけじゃなくて、こういうやり方したら日本の子どもだって、成長できるんですよ! つまり子どものポテンシャルは全く一緒なのだという証明ができたのです。
でも、日本だとついつい周りが先回りして、目一杯お膳立てして、もう至れり尽くせり状態ではないでしょうか?? 一方で実はオランダ的に半ば放置されて、自分で気づくまで、自分で考えるまで、待って待って待っていると、いつの間にかやる気のある子や、考えることができる子は光の速度で成長するのだと思うのです。
特にコロナ禍なんかは、やっぱり親の管理意識モードが高まっていると思うので、「待てない」のではないか?と思うのです。子どもは誰しも持っている才能が伸びるタイミングがあって、その正しいタイミングに、適切なアドンバイスをすることが大事だと思います。そのトリガーというか、きっかけを子ども自ら考える、ということによって呼び起こすという感じでしょうか。
実際、今回参加してくれた1期生は練習自体を一生懸命工夫してくれたので、事務局としては毎週送られてくる動画自体を楽しみにしていました。子どもの成長に寄り添っていけるわけですから。そりゃー、こちらは楽しいわけです。一方で、やっている子どもたちはやっぱり、この辺はちょっと苦労したというのです。この苦労が、まさに成長のトリガーですね。
で、最後に今回参加しくれた子どもたちの保護者の方からもコメントをもらいました。こちらの意図ややりたかったことをよーく分かってくれていまして、そして実際にお子さんの成長を通じて、それらのことを実感してくれていました。いやー、これが嬉しかったなあ〜…。やっぱり日本の子どもでも全然できるんですよね。やっぱり周りの環境が大事なんですよね。
今回はサービス初回ということもあり、海のものとも山のものとも、なんとも分からないことに、安くはない費用を払って参加してくれた保護者の皆さんには感謝しかありません。でも、考えようによったら、こういういわばアーリーアダプテイターの親御さんのお子さんだからこそ、こんなにも成長したのかな?と思ったり…。とにかく、感謝、感謝です。そして実際にお子さんの成長に、立ち合わせてもらってとっても嬉しかったです。ありがとうございました!
あ、ちなみにオランダだと、まあ学校自体もこんな感じです。
で、やっぱり最後に言いたいのは、とにかく親が子どもにできることは環境を作ってあげることだけだと思うのです。なので、ぜひ、お子さんにセレンディップを体験させてあげてください。もうハッキリ言って事務局的には、なんでみんな体験しないのか、さっぱり分かりませんwww
例えば、「お受験でちょっとクラブをやめないといけないけど、週1くらいは気分転換の練習をしたい。できれば練習だけは続けたい」「自主練自体のクオリティをあげたい」「プロ選手を自分の専属コーチにしたい」「今のクラブで練習するのが合わない」「サッカーを始めたいけど、何からしたら良いのか分からない」「諸事情により、みんなと一一緒に練習したくない」などなどの皆さん、ぜひいかがでしょうか? 2期生絶賛募集中です!
ということで、興奮冷めやらずのセレンディップ第1期修了ブログでした。
あ、そうそう、我々セレンディップの自慢はコーチ陣のクオリティの高さです。子どもに対峙することができるコーチだけが参加してくれています。もし、皆さんの周りに推薦できるプロアスリート、アーティストの方がいらっしゃいましたら、ぜひお繋ぎください。今やっているのとは被らない種目で募集しています。特に、女性のコーチを募集してします。よろしくお願いします。
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