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この春から通う幼稚園。
登園すると、毎朝、先生方がやさしく挨拶してくれます。
まだ、始まって間もないこともあるのですが、
うちの3歳児は、その先生方と挨拶できません。
普段、挨拶自体は(たぶん)できるんですが、
恥ずかしいのか、緊張するのか、
にこやかに挨拶してくれる先生方を素通りして
教室に向かいます。
親は「恥ずかしいからできないんだな」と思うし、
先生方も、4月の入園間もない子ども達が、
挨拶できないのは十分、分っているのでしょう。
特に何も言われません。
そういえば、自分が子どもの時も
挨拶しないといけないのは分っているのに、
出来なかった記憶もある、なんてことを思い、
こちらもあまりしつこく言いませんでした。
が、そこで、ちょっとあることを思いつきました。
それは、「おはようございます!」と言う時に、
おもしろい振り付けをつけて言う。ということ。
お笑い芸人の「持ちギャグ」を作る、みたいなことでした。
今の、うちの子どものモードだと、
「楽しい」とか「面白い」ってのは自分でやってみたいんだけど、
「やらなきゃいけないこと」ってのは、分っていても
やれなかったり、恥ずかしかったりで、やりません。
で、その振り付けつき挨拶は、意味が分からないんだけど
子どもがやると、思わず笑ってしまうようなものなので、
挨拶された大人は、おかしくて笑ってしまう、
しかも挨拶もちゃんと出来てるし!ということで、
二重に褒められる。本人にしてみたら、「なかなか楽しいぞ!」
ということになっている様子。
そして、今日、早速、幼稚園で、
本人が「振り付け付き挨拶」を実行したようです。
そしたら、先生が「挨拶してくれた!」と言って喜んでくれたよう。
たぶん、こんなことでも、一度挨拶ができてしまえば、
そのうち振り付けなしでも、挨拶できるかな?と思っています。
自分が幼かったころは、かなり引っ込み思案だったので
恥ずかしくて、分っているけど挨拶できなかった
記憶があります。
そして「挨拶をしなさい!」と何度も言われることに
幼いながらに反発した記憶もあります。
先生もやっぱり人間なんで、笑って元気に挨拶してくれる子って
うれしいと思うので、さらに先生も笑顔で優しくなる
という好循環が生まれると思います。
そうすると、本人もますます元気になって、
いろんなことに積極的になる、みたいな
スパイラルが生まれるのではないでしょうか?
一方、恥ずかしがり屋だったり、ちょっと引っ込み思案の子は、
分っているんだけど挨拶ができない。
なんでもいいので、ちょっとしたきっかけがあれば出来るけど、
なんかやりづらくて、「本当は僕だってできるのに!」
と思ったりしてますます頑になってしまう、という悪循環。
自分が子どもだったころは、
完全に、この悪いサイクルにはまってました。
挨拶をする、とかお礼を言う、っていのうのは子どもにとって、
先生(や回りの人)とコミュニケーションをとる、
はじめの一歩なんだな、と改めて思いました。
こういうところから、相互の信頼関係を築いていくのでしょう。
ちなみに、うちの3歳児は、その変な振り付き挨拶を
「おはようございます」だけでなく、「こんにちは」「さようなら」
と全ての挨拶に適用するのが、ブーム。
おかげで、どこに行ってもおもしろがられます。
子どもの目線とか考え方に立って、ちょっとした工夫をすると、
今までできなかった、やらなかったことができるようになったり、
するのかな?と、こちらも日々、試行錯誤中です。
この「振り付き挨拶」実験が、今後どうなっていくのか?
はたして、この「振り付き挨拶」は有効なのか?
恥ずかしがりやで、気難しいうちの三歳児が、どうなっていくのか?
今後、またレポートしたいと思います。
みなさんの子育ての工夫はなんですか?
ぜひ、教えて下さい。


photo credit: Nfoka via photopin cc