photo-395x263家族全員ダウンしました。

フィリピンセブ島にて、「現地の人の生活を体験する」という試みの元、Air BnBで探した家に宿泊するものの、そのエリアが想定以上に現地化しており、正直、衛生状態や生活環境が、かなり酷かったのです。

借りた家もボロボロで、普通ならちょっと住めないレベルでした。それでも、長男が周りの子達と仲良くなったこともあって、「こういう経験もなかなかできない」と前向きに考えていたのですが…。ついに耐えられなくなってリゾートホテルへ引越ししました。

 

■家族が相次ぎ病気に

次男は、衛生状態が悪い床の上をハイハイして、そこらに落ちているものを口に入れてしまいます。ある程度は、抵抗力や免疫をつけるためにほっといていたのですが、外を裸足で遊びまわって、そのまま家の中に入ってくる長男の足がドロドロだったり、(周りの子が、みんな裸足)そもそも、明らかに不衛生の床とか、近所の子が、家の壁に向かっておしっこしているような環境で、周りはゴミだらけ。周りの家は、トイレはあるかもしれないけど、お風呂やキッチンはなく、外の蛇口でみんな済ますようなところでした。

しかも高温多湿だったりで、まずは次男のお尻がかぶれてしまいました。こちらで調達した、オムツも合わなかったようです。そこに、原因不明の鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、などが併発して緊急病院に。原因はハッキリしなかったものの、不衛生な環境にいたから、というのは間違いなさそうです。

さらに、長男は咳と鼻水と口内炎。外に出ていろいろな物を触った不衛生な手や、その他を口に入れていたからでしょうか。典型的な口内炎になりました。

子どもがそういう状態になると、母親がお世話のため夜寝れなかったり、心労や、そもそも、その環境で生活することへのストレスなどで、ダウン。

自分も、ずっと足の指を開いて歩けない感覚があったのですが、ついに食べ物が合わないためか腹痛に。

最悪な状態になってしまいました。

 

■フィリピンの過酷な現実

しかし、この環境はセブ、正確にいうと、セブ空港のあるラプラプという場所なのですが、当たり前のようです。セブでも場所によっては。いわゆる都会的な場所もありますし、衛生的に問題ないところも多くあります。

しかし、ラブラブや、セブシティをちょっと離れると、これが当たり前の環境で、いくら経済発展がめざましいとはいえ、この辺りはまだまだです。もちろん、逆にセブの中でも先端エリアもあり、購買力も意欲も旺盛な街の様子も伺えます。こういう所得格差がめちゃくちゃでかいのも、アジアの特徴だと思います。

現に宿を借りたオーナーの家は、ほとんどみんな働いているようには見えませんでした。

そこでたまらなくなり、リゾートに移ったのですが、移った先は、いわゆる典型的なリゾートです。この中にいると、セブの現実とは一切触れないで生活することができます。というか、おそらく、こういったリゾートだけに来て帰ってしまうと、セブの印象は全く違ったものになるのでしょう。

リゾートなので、当たり前かもしれませんが、従業員もかなりフレンドリーで、みな和かに挨拶してくれます。次男は、みんなに名前を覚えれれて、どこに行っても名前で呼ばれるようになりました。

一方で、セブの街では、乗り物のドライバー全てが料金を騙そうとするし、お釣りは渡さないし、もちろん笑顔もなく、バイクなどによる大気汚染も激しく、赤ちゃん&子ども連れには結構厳しい環境でした。

 

住む場所は、人の性格に大きな影響を及ぼす、とも言いますが、それを心底実感した滞在になりました。と、同時に日本がいかに恵まれているか、ということも実感することになりました。

和かなリゾートホテルの従業員たちが、どういう場所で、どういう生活を送っているのか? 現実を知っただけに複雑な思いもしました。

ともあれ、赤ちゃんや子ども連れでの旅行は、事前に場所を吟味してください。今回は、保険も入ってきましたし、一応、病院がある都市、ということで来ていますが、泊まるホテルだけでなく、そのホテルがどういった場所にあるのか?これも重要です。保険も高いな〜と、思ってもフルで入っておくことをお勧めします。

家族の体調もセブ最終日には、なんとか復活して、いよいよ明日はベトナムに。アジア家族放浪はもう少し続きます。