8553474140_c50cf08708_b我が家の次男、少し早めの「魔の2歳」に突入したようです。長男の時は、こちらも始めてだったので、「聞いてはいたがここまでめんどくさいのか…」と思って大変でした。

今回はちょっと早めなことは予想外でしたが、「まあ、そうだろうな…」と完全に諦めモード。

実際、人間として自立していくために必要な過程でもあるので、無理に抑え付けてもしょうがないし、まあ、ギリギリなところで折り合いをつけてしばらくやっていくのかな?と思っています。

 

■子育ては「植物を育てる」と考えると楽になる?

今年6歳になった長男、魔の2歳の時の大変さはどこへ行ったのか? 今では、しっかりお兄ちゃんになっており、弟の面倒もちゃんと見てくれるようになっています。

こういう状態になってみると、今、子育て大変期の真っ只中にいるママさんは、ちょっと長期的な視点で子育てを考えてみると、多少気持ちが楽になるかもしれません。

臨床心理学者で京都大学の名誉教授だった河合隼雄さんの著書『子どもと学校』にはこんなことが書いてありました。

<私は子どもを育てる、というときに「植物」をイメージする。太陽の熱と土があれば、植物はゆっくりと成長してゆく。子どもを「機械」のように考えて、「こうすればこうなる」と、教師がそれをコントロールしようとすると、思いのままにならないことが出てきていやになるのではなかろうか。植物の成長を楽しんで見るような態度を身につけると、楽しみが増えてくるように思われる。>

確かに、植物も思い通りにはなかなか育たないですよね。とはいえ、長い目で見ると、立派に育って花が咲いたりもします。しかも手間暇かければかけるほど、良く育つ。

そう考えると、長い人生で考えたら一瞬の魔の2歳も、逆に楽しむくらいでもいいかな?と思えたりしないでしょうか…?ま、ところが、これがしないんですよね。やっぱり当事者は大変すぎて、そんな余裕はない、と。

こうしたところは、子育ての面白さでもあるかもしれない、と個人的には思っています。

 

■楽しみは苦しみによって裏打ちされている

前述の河合先生も同じようなことを書いています。

<こんなことを書いて、幼児教育は楽しいことばかりなどと私は思っているわけではない。どんな楽しいことでも、それが深いものであればあるだけ、苦しみによって裏打ちされているものである。苦しまずに楽しみを得ようとする人は、ものをすべてタダで得ようとするようなものである。>

どうでしょうか? まさに、この通りではないでしょうか。

子育ては苦しい分、楽しく、楽しい分、苦しい。結局、何でもそうで、苦しい分、楽しみも大きくなると。仕事だってそうですよね。

 

と、こんなことを知っていると、ちょっとだけ子育てに余裕が持てるかな?と思ったりもしましたが、これもまた、そう簡単にはいきませんよね。

幼児教育は、本気でやるかぎり「くるたのしい」ということです。(苦しい+楽しい)

でも、長い目で子どもに向き合うのは、本人のためにも、パパママのためにも大切かもしれませんね。ということで、我が家の「魔の2歳」はいつまで続くのか、ちょっと観察してみます。

Paul Inkles