8546459442_094f2c8136_b最近、我が家の長男は近所の森に行って秘密基地を作ることに夢中。秘密基地と言っても、落ちている木の枝を組んで作ったものなのでパッと見、大きい鳥の巣みたいな謎の基地です。そこに自分と子分である1歳の弟で入って、おやつを食べるのが最大の楽しみのようです。

寒空の下、枝を取りに行かされたり運ばされたり、親としてはどちらかというと苦痛です。笑。何しろ自分たちが入れるようなサイズですから、拾ってくる木も結構、大きなものになるのです。

親からすると苦痛なだけな遊びですが、子どもは夢中。寒かろうが、雨が降ろうが、槍が降ろうが必ず基地に行かされます。

とはいえこのように、“(自然の中で)遊び込む”ことが、世界の教育では再び注目されているといいます。

 

■世界が注目するオルタナティブ教育

みなさんは、“オルタナティブ教育”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。よく言われるのはシュタイナー教育やモンテッソーリ教育などに代表されるもので、直訳すると、“もう一つの教育”とでもいうものでしょうか。

ウィキペディアによると『「非伝統的な教育」や「教育選択肢」とも言い、主流または伝統とは異なる教授・学習方法を意味する。』と書かれています。日本でも認可に向けて動き出したというフリースクールや不登校児のサポート校なども含むようです。

つまり現在、一般的に行なわれている、いわゆる一斉授業(だけではないが)とは違ったカタチの教育形態のことを言います。

世界では今、幼児教育に注目が集まっていますが、その中でも、この「遊び」に注目されており、それが、このオルタナティブ教育が注目されている理由でもあります。

というのは、卒業生の活躍が話題になっているのです。オバマ大統領、グーグル創立者のラリー・ページとセルゲイ・ブリン、アマゾン創業者のジェフ・ベソス、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグや、あのビル・ゲイツ、さらにはウィリアム王子とヘンリー王子なども、オルタナティブ教育を受けてきたようで、そうそうたる顔ぶれが並んでいます。

雑誌『クーヨン』の2015年3月号によるとオルタナティブ教育の共通する大きな特徴は

<いずれも子ども時代を特別な時期と捉え、とくに「あそびの時間」を尊重しているという点では共通している>

と書かれています。

またご存知の方も多いと思いますが、

<「世界でいちばん自由な学校」と呼ばれているイギリスのサマーヒル校では、抑圧から子どもを解放することを重視し、誰からも「評価」を受けることのないあそびの時間を尊重しています。>

と書かれています。

このサマーヒル校に大きな影響を受けて日本で堀真一郎先生が設立したのが、「きのくに子どもの村学園」。取材に行ったことがありますが、子ども達がものすごくイキイキとしており、その姿を見て感動したのを覚えています。

やはり自律的な「遊び」を重視しており、学校自体が子ども達の遊び場かのような印象を受けました。

 

■オルタナティブ教育は問題解決力やコミュニケーション力に優れている?

では一体、なぜこうしたオルタナティブ教育が注目されているのでしょうか。

先のクーヨンにはこう書かれています。

<近年とくに問題解決力やコミュニケーション力の必要性が叫ばれていますが、その根っこの部分を育むのは、やはり想像力や好奇心が養われる幼児期のあそびの時間ではないでしょうか。>

また多くの教育者や、社会人として成功をおさめている人に取材や話を聞くと、みな一様に、子どもの頃の「遊びの大切さ」を説かれます。

個人的に天才だと思っている元電通で、東京芸術大学大学院映像研究科教授、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授の佐藤雅彦さん。

佐藤さんは、古くは「バザールでござーる」、「だんご三兄弟」、最近だと「ピタゴラスイッチ」などを作られていますが、その佐藤さんが2013年に紫綬褒章を受賞された際の、貴重なインタビューがYou tubeにあります。

この中で(17分28秒〜)佐藤さんは、子どものころに「夢中になって遊ぶこと」や何かに「熱中すること」の大切さを語っています。

これがまさに端的に、とくにこれからの時代を生き抜くために「遊ぶことの」の大切さを表しているのではないかと思っています。

最近、2020年にセンター試験廃止を決めた、下村前文科大臣のインタビュー記事が話題です。個人的に、この方向は大賛成ですが、“2020年…”というのが…気になります。

子ども達の成長は待ってくれないし、これから5年で世界は大きく変わるのではないでしょうか…。

 

いま、北欧やアジアの国々、もちろんアメリカなどでも、次々に教育改革が起こっています。オルタナティブ教育は、その一つにすぎませんが、(まして、いまに始まったことではない)世界中でものすごいスピードで教育改革が行われれいるということは知っておいたほうが良さそうです。

ともかく、子どもの遊びを今一度見直してみても良いかもしれません。是非、一緒に本気で遊んでみてあげてください。ま、結構、めんどくさいですけどね…。笑。

Thomas

Bookmark this on Google Bookmarks
LINEで送る
Pocket