15824741193_0c51b6125b_bさて前回(2016/4/4)でお伝えしたように、サクッと入学の手続きを終えた我が家の長男は、次の週からさっそく学校に通い始めました。当面は、オランダ語中心に習う語学学校です。

ここは、主に移民の子どもたちなど、オランダ語ができない子どもたちのために、オランダ語を習う学校です。

生徒で多いのはシリア、モロッコ、東欧系、中東、アフリカ系が多いです。日本人は我が家の長男だけ。

うちの場合は、ここに暫く通って、オランダ語が出来るようになってから、イエナプランの学校に転校予定です。

 

■オランダらしい語学学校

この語学学校の存在自体も非常にオランダらしさを感じます。

オランダは移民を受け入れます。その代わりオランダ語をきちんと話せるようになってください。そのために、学校を用意しますからちゃんと通ってね。もちろん無料だから。ということで、我々(日本人)も含め移民の子どもたちは語学を学ぶのにもお金がかかりません。

しかも授業もかなり手厚いのです。

うちの長男は、初めてオランダに来て何にもわからない子が通うクラスですが、(ということで、年齢はバラバラ)クラスメイトは5人。そこに先生が2人付きます。かなり贅沢な布陣です。

内容はもちろん、語学教育のプロが長年の経験と分析に基づいたプログラム。ここに通ってオランダ語ができないわけがない、という感じでしょうか。長男も、さっそく幾つかの言葉を覚えています。

また長男は今まで、アジアの学校に行ったり、試験を受けてみたり、小さいなりに結構、いろいろな国で学校経験をしているからか、今回は初日から泣きもせず、なんか場慣れしているというか、馴染むのが異様に早く、わずか1週間足らずで「学校が楽しい」と言い出しています。

おそらく友達ができたのかな?と思うのですが、日本人も一人もいなくて、言葉も全く通じない環境が返って良かったのかな?と思います。

長男も「言ってること全然分からないから、適当にヤー、ヤー(Yesのオランダ語)って言ってるよ」とケロッとしてます。この適当さは自分の経験上、海外に馴染める第一条件の気がしていて、個人的には、もう大丈夫かな?と思っています。(これも適当ですが)

 

■学校は楽しいけど厳しい

さて、その学校ですが、長男が帰ってきて一言「オランダの学校、自由って言ったけど超厳しいよ!」というのです。

その理由は、「外遊びのために校庭に出る時は、一列に並んで階段の手すりを持って降りなければならないことと、外で遊ぶときにはジャケットのファスナーを閉じなければならない」と決まっているから、と言うのです。

まあ、持ち物も「パンとジュース」だけの学校なので、確かに意外に厳しい(笑)感じもしたのですが、長男曰く、「それ以外には厳しいところはない」とのことなので、まあ、日本と比べると相当緩いだろうなあ、と思います。

そもそも校庭には乗り物遊びとか、公園の遊具みたいなものが沢山あり、学校と言うよりテーマパーク感満載です。楽しくないわけがないのです。

しかし、実は日本以上にかなり厳しいところが1点だけありました。それは欠席(遅刻)についてです。風邪や体調不良、親族の不幸などの正当な理由があれば良いのですが、基本的にそれ以外の理由での欠席は基本NG。

例えば、学校をちょっと休んで日本への帰国などは、学校に申請して休暇証明書をもらわないといけない。(すごいめんどくさいらしい)それがない場合、例えば空港で平日に子どもがフラフラしていると警察に捕まり、学校に連絡が行き、証明書がないと罰金や罰則。それが複数回あると退学などの厳しい処分になるようです。

親の都合で連休をちょっとずらして早めに休暇、などということは絶対NG。(まあ、もちろん日本でもNGでしょうが)だいたい無料の学校に行かせてもらっているのに、政府に罰金を払ったりしたくないですよね? 同じように遅刻もダメです。

これは、「子どもが教育を受ける権利」そして「親には子どもに教育を受けさせる義務がある」ということが明確に意識されているからです。

子どもに学校を休ませるのは、親がその義務を果たしていない、子どもに権利を与えていない、とみなされるのです。なんとなく「子どもが世界一幸せな国」という理由の一端を感じたような気もして、個人的には嬉しく思っています。

とはいえ、休みは日本と比べると非常に多いです。そもそも夏休みも長いし、毎月、なんかの休みがあり、日本のGWあたりには謎の2週間休みがあったりします。

まあ、厳しいのか緩いのか、良く分からない状況です。というか確実に緩いです。日本と比べると。

 

■厳しいけど厳しく感じない

ただ、そうした物理的な厳しい制約(学校は休めない)があるにしても、(そもそも当たり前だし)全体的にはやはり厳しく感じません。

いわゆる学校のプリント的なことも一切ないし、親が明日までに何かしないといけない連絡事項も全くありません。連絡帳もないし、もちろんPTAもありません。

最近、日本で話題になっているこんなことも皆無です。(「まるで伝書鳩? 幼稚園・学校のアナログさに保護者が悲鳴」 – dot

逆に「今度の国王の日に、みんなでイベントやりますがボランティアに来てくる保護者の方はいますか?できればオレンジ色のものを身につけて来て、子どもと一緒に楽しみませんか?」というノリです。

 

オランダ人は非常に合理的です。無意味で合理的でないことを非常に嫌います。

ということで、我々のように海外在留経験、留学経験なしドメスティックジャパン夫婦からすると変なところが厳しいなあと感じるオランダの学校ですが、全体とてしては、とっても自由で気楽に感じています。

とはいえ、そこはまだまだ小さい子どものことなので、いくら楽でも気が抜けないところもあり、長男は持ち物がパンとジュースしかないのに、それが入ったリュックを忘れる、なんてこともしでかしてます。

ま、子どもらしくて良いか?などとオランダにいると思ってしまいます、、、。そもそも子どもに怒る、ということが皆無な雰囲気の国なので。。。

Nick Ledford