IMG_73522016年の3月31日に、所属していた広告代理店を退職してオランダへ移住しました。

一番、大きな理由は子どもの教育環境のためです。

これを日本で話すと、「ええ〜すごい!子どものためにそこまで!」という反応をされることが多いです。しかしあくまでも個人の感覚ですが世界的に見ると、そこまで「珍しい」ことではないような気がしています。

というのは、2014年に育児休暇を取って、アジアを家族で旅したのですが、実は、その時にちょこちょこ出会ったのが、「子どもの教育環境を考えて移住しました」というファミリーです。

もちろん、最近、日本でも良く聞くようになってきた「母子留学」組も、たくさんお目にかかりましたが、ここで言うのは子どもの教育環境を求めて、家族で簡単に国境をまたいで、移住している(日本人ではなく)国際的なファミリーです。

こんなファミリーに結構出会い、子どもを介して家族での友達付き合いができました。

そういう人たちとの付き合いを通して、「子どもの教育環境のために住む国を変えること」は、「仕事のために住む場所を変える」に近い感覚なのだな、ということを感じました。つまり、「転勤のために引越しをする」に近いのではないか?と思ったのです。

そもそも民族が違う国際カップルで、仕事がどこでもできるたくましさを身につけ、(あるいは資産があって)距離的にも国をまたいでの移動をそれほど苦にすることもなく、(日本的にはちょっと国内出張的な感覚か?)さらに自分たちの理想がハッキリしていて、その理想に基づき教育や子育て環境を求めて国をまたいで移住することは、日本ほど「特別なこと」ではないような気がしたのです。

それと個人的に強く意識しているのが、教育(子育て)こそ、「未来を作る」ということ。つまりより良い未来を作るためには国境など全く関係ないのでは?と思ったのです。

ちなみに、母子留学という観点で言うと、どの国に行っても、韓国人、中国人の数は日本人に比べて圧倒的に多かったです。彼らは、おそらく自国の状況を鑑みて、子どもが小さいうちから海外に出ることのプライオリティが相当高いようです。

 

■オランダはママが楽になる!?

ということで、我々は「世界一子どもが幸せな国」(ユニセフの指標などを根拠にしている)と言われるオランダの、その中でも「イエナプラン」というオルタナティブ教育の学校に行かせたいと思い、あまり大それたことをしたつもりもなく移住したわけです。

(※参考 おとなになったらよんでほしい|「世界一子どもが幸せな国」オランダの学校を見学して思ったこと

イエナプランについては、また後日レポートするとして、実際、こちらに来てまだわずか10日くらいですが、おそらく皆さんの関心があるであろう子育て環境、特にママの目線から、ちょっと感じたことを書いてみます。

(※参考 イエナプランの学校を見学した時のブログはこちら 大人になったらよんでほしい|「やっぱり凄かった!? オランダ学校見学で思わず泣かされた話」

まず、うちの妻も言っていますし、オランダ在住歴があるママさんも言ってましたが、やっぱり子育てが「楽」に感じるようです。

例えば、長男の学校(まずは語学学校に入学します)への入学手続きに際して面白かったことです。

我々の「毎日の持ち物は?」という質問に「フルーツとジュースと、パンとジュースを持ってきてください」「それ、もしかしてランチ…ですか?」「ええ、そうよ!フルーツとジュースはおやつね。あとはランチ。人種が違ったり、他の子が欲しがったりして収拾つかなくなると困るから、パンって決まってるのよ」それを聞いて、うちの妻は「楽でいいわ〜」と言ってました。毎朝早起きして愛情込めたキャラ弁とか、一切ないわけです。笑。

栄養とか、食生活とか大丈夫?と思ってしまいますが、まあ、世界一ノッポの国なので、なんとかなるのでしょう。

しかも、ペンとか教科書とかの持ち物が一切ありません。(多分、学校にあるものを使う)ランドセルももちろんありません。

手続き自体はパスポート(身分証明書)の登録とか、住所とか、当たり前のことを記錄するくらい。日本と違うかな?と思ったのは、「あなたたち二人は結婚しているのか?」「宗教は?」「最終学歴は?」「実子か養子か?」「左利きか?右利きか?」という質問があったくらいで、あっさり終了。

これで手続きを終えて、来週から通学です。あっさりすぎる…。入学式?ありません。(そもそもオランダの新学期シーズンではない)

ちなみに1クラス10人弱。先生はメインの先生とサブの先生の2人。そして、うちの長男が「ここ幼稚園?」と思ったような、校舎の中の様子。(日本の幼稚園や保育園の雰囲気&設備)これがゼロ円で教育を受けられる環境です。

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ここは幼稚園?と思わず長男が聞いた学校の様子

 

■褒められまくりの長男

異国での新しい学校に、ちょっとビビっていた長男。手続きのため初めて学校(本人にとって「学校」自体が初)に行き、女性の先生と会った時、先生は長男を見て、「Oh〜Beautiful!」と言いました。

お世辞(オランダ人はお世辞を言わない気がしますが)かもしれませんが、たとえお世辞でも日本だと先生が生徒に向かって言う言葉ではないような気がします。いわゆる男性が女性に向かって言う感覚ではく、子どもとしてのピュアさ、純粋さ、みたいなことを表現したのかな?と思ったのですが、いきなり第一声で、そんなことを言われた長男、もちろん悪い気はしません。

また先日、あるカフェでお茶をした時のことです。ハイテンションで笑いまくって、騒ぎまくっていた長男。あるお婆ちゃんのお客さんが、店を出るときに、こちらに向かってオランダ語で何か言ってきました。

「やっぱりうるさいから、文句を言ってるんだな」と思って、「英語でお願いします!」と言ったところ、「じゃあ、英語で話すわね。あなたの笑顔はなんて素敵な笑顔なの。あなたの笑顔を見ていると、こちらまで幸せな気分になるわよ。素敵な笑顔をありがとう」と言ってくるではありませんか。

こんなことを言われ、ママはホッとすると同時に嬉しい気分になりした。

今、我々が住んでいるユトレヒトという街は、人口30万人のオランダでは4番目の都市です。非常に歴史がある街ですが、大学があるので、若い人も多く、おしゃれなカフェがそこかしこにあります。もちろん子連れOKです。(そもそも当たり前すぎてOKとも謳っていない)

日本だとカフェに子どもを連れて行くのも、ちょっと遠慮していましたが、こちらでは全くその心配はありません。どこにでもおしゃれなカフェがあり、子連れでも気にせずすぐに休憩できる。ママにとっても「楽」な街なのです。

電車に子連れバギーで乗ると殴られる国もありますが、こちらでは電車に自転車を積んでくる人も多く見かけます。

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おしゃれカフェが多い、古くて新しい街ユトレヒト。どこでもハイテンションの長男と次男。

ということで、子育てという観点で見ると、オランダではママが「楽」なことがたくさんあります。

時短勤務、週4勤務が盛んなこと、家族で夕飯を一緒に摂る家庭が圧倒的である、なんてことも、ママが「楽」な理由でもありますが、長くなりましたのでこの辺りはまたいずれ。

「世界で子どもが一番幸せな国」オランダの子育てママが「楽」な理由を、滞在日数10日の経験からお伝えしました。