21085475598_747e35427e_k子育て環境の充実を考えて、オランダに来ているものの起業したばかりで、忙しさに忙殺されており、なかなかオランダの子育て環境を満喫できずにおります。

しかし、そんな中、子どもはさっさとオランダ語を習得しつつあります。すでに子どもにオランダ語で話しかけられても全く分からない状態になっています。(汗)

そんな昨今ですが、今回はオランダはやっぱり「子どもが世界一幸せな国」だと実感した、視察のお話です。

 

■「1 more Baby応援団」がオランダにやってきた!

実は、つい先日まで日本から「1 more Baby応援団」がオランダの子育て環境の視察に訪れていました。

「日本の少子化問題を解決したい」という、「1 more Baby応援団」。ご存知の方も多いのではないでしょうか。こちらの皆さんと、オランダの省庁、企業、学校、助産院、それから家庭訪問と、2週間弱で30か所!という怒涛のスケジュールでインタビュー視察をさせてもらいました。

Facebookをされている方は、ぜひFacebookの「1 more Baby応援団」のページをのぞいてみてください。そこには、日々のインタビューのレポートが載っています。

今回、一通りのインタビューを終えて思ったのは、やはりオランダは「子どもが世界一幸せな国」なんだな、ということ。そこで、今回は「1 more Baby応援団」のFBからの引用をご紹介したいと思います。

まず例えば、印象的だったのは、初日に伺った健康・福祉・スポーツ省の皆さんから聞いた言葉。

<「オランダが目指しているのは、あくまで『子どもの幸せ』であり、出生率や人口を増加させるための施策を打ったことは一度もない」ということ。>

つまり出生率を上げるために何かの施策をする、というのは本末転倒なんだな、と気づかされたり。。。

元サッカー日本代表選手で、現在VVVフェンローというプロサッカーチームでコーチをしている藤田俊哉さんに聞いた話。

<「たとえば走るトレーニングがあったとします。日本だと『いいから走れ』と指示することもあると思うんですけど、オランダで同じことを言うと『なんで走るの? 理由はなに?』と聞かれます。だから、どんなトレーニングをするときも、自分の中で意図や目的を明確にしていますね」>

これは、オランダの子どもたちは、自分が何のために何をすべきなのか、自分の役割は何かを、常に考えているというのです。これ、子どもにも大人と対等な権利があるということの証だし、実は幸せに生きるためには大事なポイントではないか?と。

またユトレヒト大学のJ.Plantenga教授がおっしゃっていたことは、

<「この国は、世界で一番ママが幸せだから、世界一子どもが幸せなんですよ」>

……なるほど、そうだなあ〜、と。。。

これを聞いて、うちの妻は、「確かにオランダの女性って、みんな楽しそうだよね」と。

 

■オランダは働き方も「子どもの幸せ」を考えている?

またいくつか回った企業からは、本当に子どもの幸せを考えていることが伝わる事例も聞く事が出来ました。

例えば、世界的にも有名なNutriciaでは、

<「585人の従業員がどんな働き方をしているのか」についてお話してくださいました。驚いたことに、そのオフィスには「400の席しかない」そうです。それで成り立っている理由は、本当にあたりまえのようにオフィス外勤務(テレワーク)を行っているから。Janさんは、「みんながテレワークを利用しない日があったら席が足りないよ!」と笑って言っていました。「自分の働き方は自分で決める」という風土がとても整っているなと感じました。>

これも、子育てがしやすい働き方に直結していますよね。

さらにオランダでは第2の規模の銀行Rabobankに行ったと時の話を引用してみます。

<オランダで2番目の規模の銀行──そう聞くと、荘厳な建物と堅苦しいオフィスが頭をよぎります。実際のところ、私たちもやや緊張感をいだきながら当地へと向かいました。でも、そんな予想を覆す自由で明るくて、なんだか最先端を行くIT企業のような雰囲気のオフィスがありました。

対応してくださったHR Expert Organization DevelopmentのJanさんは「今後、自分がどういう働き方をしたいのか、どういう人生を歩みたいと思っているのかをオープンに話すこと。これが柔軟な働き方にとって必要なことです」と言います。つまり、「子どもが産まれたので家族との時間を増やしたい」「子どもが成長して手が離れてきたので、もっと働きたい」「自分を成長させるために、仕事と勉強を両立させたい」といった社員の希望を叶えるためにも、オープンなオフィスにしているのです。>

ITの先端企業かと見紛うようなオフィスで爽やかに語ってくれました。

また大手人材派遣会社のRandstadでは、

<「やはり女性も働きがいを持つことが、生きがいにつながると思いますし、社会貢献をしたいと思っているのではないでしょうか。もちろんそれは、子どものことや家族の時間を蔑ろにするという意味ではなくて、パパ・ママが生き生きと生活をすることが、子どもの幸せへとつながっているのだと思います」>

と、女性マネージャー。

オランダに移住してきた身としては、こうした話が聞けて良かったなあと思うと同時に、視察団の皆さんが、「やっぱり子どもが世界一幸せな国というのは本当だった!」と思ってくれたことが嬉しくもありました。

 

ということで、毎朝早くから、夜遅くまで、まるで日本でのサラリーマン時代を彷彿させるような約2週間でしたが、おかげさまで、とっても勉強になりました。笑。

ちなみに、参考までにオランダの平均的なフルタイム労働時間は週36時間〜40時間だそうです。言われてみれば当たり前ですが、「子どもが幸せ国」は「親も幸せ」なんですね。

そうそう、今回の視察の詳細は、後日、「1 more Baby応援団」からレポートや書籍、セミナーなどの形でフィードバックされることになると思いますので、ぜひそちらを楽しみにしていてください。

Frans Berkelaar

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