2441856648_f5d87e4eed_o本日、妻と次男が、外出先から大急ぎで帰ってきました。妻は、なぜか焦っています。

聞くところによると、次男の鼻の穴の中に青い「アイロンビーズ」が入っている、というのです。そんなアホな?と思いながらも、そういえば先日垂らしていた鼻水は「青」だったな、、、と思いながら、鼻の穴を覗いてみると、確かに「青い」。その青も、鼻水のいわゆる「あおっ鼻」ではなく、明らかに人工的な「青」。どっちかというと、エメラルドブルーです。

こんな時には、オランダではどんな病院行くのか? そういえばホームドクター制だから、これもまずはホームドクターか?などと考えていたら、妻が救急隊のような素早さで器用に針を使って、次男の鼻の穴からキレイなエメラルドブルーのアイロンビーズを取り出しました。

「なんで入ってるの?」と本人に聞いたら、「自分で入れたの」と言ってまして、そういえば結構前にアイロンビーズで遊んでいたなあ、と思い出しました。

こっちに来てからは、基本的には仕事は家。そうホームオフィスなので、まあ、子どもと一緒にいる時間は、なんだかんだで多いので、そんな子どもの日常も分かるのです。とはいえ、さずがに鼻に入れるところまでは把握してませんでしたが。。。笑。

 

■夕飯は必ず家族で一緒に食べる

さて、日本では深夜残業というか、文字通りの朝帰りが当たり前のように働いていましたが、(というか、昔です、昔。このご時世ではないですよ。)当時は、若かったこともあり、というより、そもそも仕事自体が楽しかったので、あんまり苦にならなかったんですよね。そういう異常自体が。少ない時で、年間の休みが5日間という年もありましたので。(土日祝日を含むです)

ま、昨今では同じ業界内でもいろいろな問題がありますし、これ以上書くと、このご時世、いろいろなところに迷惑がかかりそうなのでやめておきますが、とにかく仕事をがっつりしてました。

そして、オランダに来てからどうなのか?というと、独立したばかりなので、かなり仕事(雑用)はしています。してるんですが、その仕事時間が大きくシフトしました。(朝と夜中。つまり子どもが学校に行っていたり、寝てる時間です)

というのは、こっちに来てまずビックリしたのは、「夕飯は家族で必ず一緒に食べる」ということ。特に子どもが小さい内(小学生など)は、ほぼ毎晩、18時に家族で食卓につく、というのが当たり前のようです。

実は、初めて家探しにこちらに来た時から、それは気になっていました。というのも、オランダの家は窓が大きく、外から中が丸見えな家が多いのです。18時くらいに、通りがかりにちょっと家のな中を覗くと、ほとんどの家庭が夕飯を家族で食べています。こちらは家探しで、一人トボトボと寒くて暗い中、見知らぬ街を歩います。そんな中、明るく電気のついた家庭では家族で夕飯を囲んでいるのです。「ああ、自分もこんな感じになるのかな?」と思ったのを覚えています。

で、何を隠そう、これこそが「オランダの子どもが世界で一番幸せ」だ言われる所以なのです。

 

■夕飯を家族で一緒に食べるために仕事は早く終わらせる

先日、我が家に遊びに来てもらったオランダ人カメラマン家族(子どもが12歳、7歳)も、子どもが生まれてから、ほとんど毎日家族で一緒に夕飯を食べている、と言ってましたし、実際に、オランダが子育てのために、一番重視しているのは、超シンプルで「家族が一緒にいる時間を長くすること」。これだけです。

そのために、ワークシェアと言って、勤務時間を短くする制度(というわけではないが)を取り入れたり、週3勤務、週4勤務を取り入れたり、テレワークを積極的に取り入れたりと、とにかく「子どもと一緒にいる時間を長くする」ということに社会全体が注力しています。ゆえに子どもがいれば、学校にも積極的に関わるようになったり、地域のボランティアにも積極的に参加するようになったり……。こうした方法で「子どもが真ん中の社会」を目指している、というわけです。

その結果、労働生産制が恐ろしく高い国になったり、効率が良い働き方になったりと、まあ、日本からすると羨ましい効果がどんどん生まれているのです。

もっとも、これは鶏と卵の関係でもあるのですが。。。

ここでリヒテルズ直子さんの『愛をもって見守る子育て』(2014 カンゼン)からいくつか引用してみます。

<オランダ人労働者の時間当たりの生産効率は、日本人の約1.5倍。一方、日本人の年間労働時間数はオランダ人の約1.5倍です。では、こうしてあまった時間を、オランダ人たちは何に使っているのしょう?小学生ぐらいまでの子どものいる家庭なら、その時間は間違いなく、”家族の時間”です。小さな子どものいる家庭では、6時ころにはじまる夕食は、ほとんどと言っていいほど、両親と子どもたち全員が毎日そろって食卓で団らんしながら取っています。>

オランダでは、子どもと一緒に過ごす時間こそが、子どもたちの幸せな未来を作る、と考えられているのです。

最後に、この本のあとがきからの引用です。

<子ども時代は二度と帰ってきません。あなたが昔を懐かしく思い出すように、子どもたちにとっても、あとになって「あの頃は楽しかったなぁ」と思える時代なのです。どうか限りある子どもたちとの時間を楽しんでくださいね。家族で過ごした子ども時代の時間こそが豊かで幸せな人生を育む土台になるはずです。>

 

ということで、「ああ〜、さすがリヒテルズさん良いこと言うな〜」と思うと同時に、これがオランダの子育て環境の根本なんですね。皆さんも、ちょっと夕飯を平日に家族で一緒に食べる!というのを想像してみてください。いろいろなことを、相当変えないとダメですよね?

これを実現しているのがオランダの子育て環境なのです。

ということで、エメラルドブルーのアイロンビーズを鼻に入れた次男も、子ども時代を「楽しかったなあ」と思い出してくれるといいんですが。「あれがあったから、今は幸せだよ!」と…。ま、なるわけないっすね。。。

Stacy Z

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