15457450867_d7340a1c1e先日、2週間ぶりに単身赴任先から、家族のいる家に帰りました。子どもたちの大歓迎を受け、”まあ、育休取って、1年間一緒に過ごした貯金がまだあるな。ふふふっ”と思いながら、1歳の次男を見ると、小走りで抱きついてきました。

あれ? 2週間前には、いわゆる”よちよち歩き”しかできなかったくせに、もういきなり小走り。う〜ん、この1歳前後からの脳の発達は、恐るべしです。

この時期、驚異的に脳が発達すると言われていますから、”昨日できなかったことが、今日はできる’という、なんとも羨ましい発達時期になっているわけです。

この年齢のお子さんがいる方は、一生に一度しかない、この発達過程を、ぜひお子さんと一緒に楽しんでください。観察していると成長具合に驚くと思います。

 

■子どもの成長は驚異的だが…

さらに、わずか2週間の間に、”バンザイ”とか、”バイバイ”とか、”呼ばれたら、絶対返事する”と、完全にお兄ちゃんのペット状態で、いろいろな芸を仕込まれてる次男。

ところが、その脅威的な成長スピードに対して、学校や、国の教育改革に対するスピードはどうか?というと、日本の場合、デジタル機器を使ったスマート教育という観点で言うと、2020年に一人一台、情報端末が行き渡るようにする、とかな〜りのんびりペースのようです。

一方、アジア(に限らずですが)の他の国は、猛烈なスピードで教育改革に取り組んでいます。教育のデジタル化という面では、すでにアジアの中では相当、後塵を配しています。良いか悪いかは別として、シンガポール、韓国あたりは、相当デジタルキッズです。

さらに、日本は教育関連にかける国の予算が先進国の中でもダントツに低いのです。ということで、この先、どう変わっていくか、楽しみでドキドキではなく、心配でドキドキといった感じでしょうか。

で、こうした子どもの脅威的な成長スピードに対して、脅威的な停滞感のある教育界ですが、国の動きが遅ければ、自分たちで、ということで、みなさんいろいろアクションしてます。

 

■成長を促す”世界最先端の子どもの遊びの場”づくり

実は、以前、このブログ(『あなたが勉強した知識はすでに通用しない?日本の子どもの教育は大変革期』)でも紹介した、”子どもの遊びと学びの秘密基地”、NPO法人CANVAS理事長の石戸奈々子さんの書かれた『子どもの創造力スイッチ!』に感動したので、さっそく会いに行きました。

ご自身も一児のママである石戸さん。我が家の昨年の『育休家族アジア放浪旅』に興味を持っていただき質問をいっぱいされました。で、こちらも、もちろん聞きたいこといっぱいだったので、さながら”質問道場”に。笑。

石戸さんは、デジタルえほんという会社で、スマホ、タブレット、PCなどで見れるデジタル絵本の制作も行っていて、CANVASの活動と合わせて、文字通り”世界先端の子どもの遊び場”を提供しているんだなあ、と思いました。

子どもたちは、この石戸さんの作ったデジタル絵本も含めた、”場”を体験することで、それぞれ成長するようです。中には、将来へのきっかけとなる体験をする子どももいるようです。

また、そうした場自体をオープンにして、みんなが場作りにも参加できるようにしているのが、ポイントです。

このような活動を通して、子どもの成長を応援している団体や、会社や組織が、さらにドンドン増えて、子どもの可能性を広げてあげられれば、と思いました。

日本は学校だけでなく、子どもの成長を応援してあげられる、”遊びの場”や、”学びの場”さえも、世界から取り残されてきている気がしています。というか、根っこは同じな上に、実はこっちの方が大事かも、と思ったりします。

最後に石戸さんの著書『デジタル教育宣言』から、引用してみます。

<人にとって学ぶことは楽しいこと、学ぶことは生きることと同じこと。ところが、いつの間にか、学びと遊びが分かれ、学びには苦痛が伴い、楽しみが失われていきました。楽しんで時間を忘れるくらい夢中になれることはとても大事なことです。何かに夢中になり、主体的にさまざまな出来事と関わっていく過程こそが学びなのです。子どもの学びを本来の楽しい、知的探求の活動として取り戻したい、そう願っています。>

楽しい学びの場があれば、子どもはグングン成長するのです。

 

目下、お兄ちゃんのペットとなり、グングン成長している我が家の次男坊も、”お兄ちゃんのペット”という場が、今のところは楽しいようです…。

仕事だって、楽しいと寝ないでも平気、という人、多いのではないでしょうか。さらに、その仕事を通して自分も成長している。仕事が遊び、だとこうなりますよね。子どもも同じなのです。石戸さん、貴重なお時間ありがとうございました!!

【参照】

CANVAS

石戸奈々子さんのブログ

Donnie Ray Jones