解決策を考えてはダメ!? 子どもの問題解決のためには意味を考えよう
我が家の次男(1歳)は次男特有のとでも言うのでしょうか、典型的な自由人、かつ悪です。
お兄ちゃんがいるからかもしれませんが、すこし早めの「魔の2歳」が始まっているような気もしています。とにかく言うことを聞きません。都合の悪いことや、怒られたりするとシカトしたり、聞こえない振りをしたりもします。
気に入らないことがちょっとでもあると、わざと大声をあげて泣きわめいたり、怒ったりもします。
我々も二人目ということもあり、多少は慣れているので放っておいたりしてますが、それが助長しているのか、最近、ますます悪になっていきています。
■問題は解くのではなく、意味を考える
こうした子育ての問題に直面した時に、みなさんはどうしていますか? まあ、1歳児のこのようなちょっとした問題はいいとして、思春期になってくると、もっともっと大きな深刻な問題もたくさん起こすのではないでしょうか。
元京都大学名誉教授の河合隼雄さんの著書『子どもの宇宙』では、「子どもの家出」という問題を取り上げています。
その中で「問題を解決するのではなく、その問題の意味を考えると良い」と書かれています。
問題の意味を考えることで、子どもも大人も成長するのだ、と言うのです。
■考えるのではなく、話を聞くだけ
ここで花まる学習会の高濱さんが言われていたことを思い出しました。
「旦那さんは、奥さんから何か問題を相談をされると、一生懸命、解決策を述べようとする。しかし実は、これがそもそも大きな間違いである。」
例えば、奥さんが「うちの子を花まるに入れるか、どうか…どっちがいいかしら…?」と聞いた時、
多くの旦那さんは「これこれしかじかだから、まるまるしたほうがいいんじゃないか?」と解決策を述べます。
しかし、実は奥さんは、「もうとっくに花まるに入れることは決めているの。だから、その決断を後押しして欲しい。ちょっとその話を聞いて欲しいだけ。あなたの解決策なんて求めてないの」と思っているのです。
旦那さんの本気の解決策は全く望んでいない。それどころか、旦那さんの意見などどうでもよくて、ただ話を聞いて欲しいだけ、と言ったように根本的に男女のベクトルは違っている、という話をしていました。
相談された質問の意味だけ考えて、あとは話を聞いてるだけで良いのです。
これって、実は大人と子どもにも当てはまり 子どもの起こした「問題の意味を考える。問題を解決するのではない」ということと同じだと思ったのです。
■意味を考えると解決する
河合先生の『子どもの宇宙』の話に戻ると、子どもの家出の意味を親が考えることで、親が自分の行動を改めたり、子どもとの接し方を変えて、子どもの問題が解決した、という話が載っています。
最初から解決策を考えるのではなく、意味を考えることで相手のことをより理解できるようになるのです。そして、結果、解決を自然と行えるようになるというのです。
自分も含めて、男性はついつい、良かれと思って本気の解決策を考えようとしますよね。これは特に夫婦の間では、最もしてはいけない行動なのだそうです。
それと同じで、子どもが問題を起こした時は、いきなり解決策を考えるのではなく、その問題の意味を考えると良いというのです。
ということで、我が家の次男の起こす問題の意味を考えてみると、もっとかまって欲しいとか、もっとご飯が欲しいとか…、という単純な意味のような気がします。
どうやって泣き止ませようか? どうやってこの悪坊主を黙らせようか?とダイレクトに問題解決方法を考えるよりも、意味を考える、ということを意識すると、結果的に早く問題解決できるようになるのですね。
ということで旦那さんは、くれぐれも奥さんの問題解決をしようとするのは止めてください。話を聞いたふりをして「うん、うん」と肯定してあげるだけでいいのですから。
最後は、子育て論から脱線した上に、このブログの大多数の読者、奥様方に怒られるかもしれない話になってしまいました…。汗。
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