親にとっても「一生の宝」!? 幼稚園を通して学べることとは?
我が家の長男も、本当に心の広い温かい園の先生や父兄、そして友達などに助けられて、なんとか卒園しました。
思えば、眠い目をこすりながらも季節の移り変わりを感じながら、子どもを幼稚園に送った日々は良い思い出です。そう。仕事をしていると、朝のあの時間の雰囲気を全く味わえないからです。
たかだか5分程度の道のりを、秘密基地を作ったり、虫を観察したり、「マンホールしか踏んじゃいけない」とか言いながら、時に30分かけて歩く朝の幼稚園への道のりは楽しかったなあ。
1度たりとも、「早く歩いて!」とか、「早く行こう!」とは言わなかったのと(2、3度は言ったかもw)「パパと一緒に行きたい!」と毎朝子どもからの、ご指名を受けていたのは密かな自慢ですが、卒園式の日を勘違いしていて、最後の送りの日をいつも通り、サラッと送ってしまったのが痛恨の極みですw
■入園式は子どもが泣き卒園式は親が泣く
うちはまさにこの通り。
長男は入園式どころか、年少さんの時は泣きまくって親からひと時も離れませんでした。
年中の時は、一転、ワルさし放題。友達や先生にも大いに迷惑をかけたことと思います。また、親としても悩んだ時期でもありました。
この時期、我が家は次男が生まれたタイミングでもあり赤ちゃんがえりも激しく、手を焼きました。ただ、この年は育休を取って家族で海外放浪旅に出たので、幼稚園も長期でお休みさせてもらいました。
やはり今振り返ると、この時期に長男はかなり成長したように思います。
そして、年長さん。いつの間にか弟や、年少さん、年中さんなど年下の子どもの面倒を見れるようになり、同じ学年の子とも本当に仲良く遊び、充実した幼稚園生活を送ったように思います。
我が家は、子どもの個性と幼稚園の雰囲気が非常にマッチして、良い先生に恵まれたようで、本当に楽しみに通園することができました。
前年に育休を取ったために、積極的に幼稚園行事にも参加していたのですが、最終学年時は一転、単身赴任することになったので、先生をはじめ、周りでサポートしてくれていた人たちのおかげで子どもも楽しく過ごせたようです。
卒園式では思いの外、しっかりした長男の姿が見れて、まさに「卒業式は親が泣く」という状態でした。
■幼稚園、保育園での学び?
おそらく、みなさんもこうした思い出、経験をしたと思います。これは大人にとっても、学びの多い時期なのではないでしょうか?
ここでロバート・フルガムという人が書いた『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(1996 河出書房新社)から有名な一節を思い出しましたので、引用しておきます。
<・何でもみんなで分け合うこと。
・ずるをしないこと。
・人をぶたないこと。
・使ったものはかならずもとのところに戻すこと。
・ちらかしたら自分で後片づけをすること。
・人のものに手を出さないこと。
・誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。
・食事の前には手を洗うこと。
・トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
・焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
・釣り合いの取れた生活をすること──毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。
・毎日かならず昼寝をすること。
・おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
・不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。発泡スチロールのカップにまいた小さな種のことをわすれないように。種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない。でも、人間だっておんなじだ。
・金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえも。いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。
・ディックとジェーンを主人公にした子供の本で最初に覚えた言葉を思い出そう。何よりも大切な意味をもつ言葉「見てごらん」>
上記は幼稚園の砂場で学ぶんだことであり、それが実は人生の全て、だというのです。やっぱり学びが多い時期なのではないでしょうか。ただ、これ大人になってから気づいたり、親こそが子どもを通して学ぶことでもありますよね。
みなさんは、子どもの入園から卒業、卒園を通して何を学びましたでしょうか? 振り返るとやっぱり親の学びも多かった気もしています。
しかし、楽しかったけど、アッと言う間だったなあ…。
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