超エリートが偽装書類を作る時代?「前提が変わる時代」に子どもに必要なこと3つ
ここ最近、新しい働き方というか、新しい社会の仕組み、というか、未来(と言っても、実質すでに変化している)の社会についての投稿が続いていますが、今回はまたしてもそんな話に。
というのは、年明けから始まったお受験シーズン、3月から始まった就職活動、そして311、人事異動、卒業、定年退職ニュースに触れる機会が多かったこと、そして移住から2年がたつ事などなどが重なったので、どうしても、自分的には近い未来の日本の状況を想像してしまうからです。
もちろん、そこから今の子どもたちが大人になったらどうなるのかな?ということに繋がるのですが。
■今までの常識はガラッと変わる。一瞬で変わるかも?
少し前に話題になった『LIFE SHIFT』。ロンドン・ビジネススクールの教授リンダ・グラットンさんと、アンドリュー・スコットさんの共著です。読まれた方も多いと思います。もしまだの方がいたら、ぜひ読んでください。個人的には、これも「子育て本」と思っています。
そして、さらにもう少し前の本ですが、ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう』。こちらも読まれた人はいるかもしれませんが、ものすご〜く乱暴に言うと、この2冊は同じようなことを言っています。
要は、「新卒で入社して、そのまま1つの仕事を1社で定年までし続けるという時代は終わった」と。片や、人生が100年時代になったから。片や、実質的に一つの仕事を続けると言う、旧来の日本的価値観は、実質的に維持できなくなっているから、と言うのがその理由です。
まあ、理由はどちらも当てはまるし、そのぜひはおいておいて、その結果、それこそ「やりたくもない勉強をして今までは必要とれてきた学力を必死に上げて、世間的に良いとされる大学に入って、安定が最大の魅力である、実際には何をやっているのか分からないし、好きでもない会社に入社して、出世したり、出世しなかったりしながら、定年退職まで勤め上げる」と言う、今まではスーパー花形とされてきた人生キャリアが、どうも機能しなくなっている。
それどころか、どうやら「会社を定年前に辞めても生きていけるぞ」とか、「学校で学び直すと、意外と新しい繋がりができてきて楽しそうだぞ&しかもそこから新しいことを生み出すことができるぞ」とか「会社員→フリーランス→経営者みたいなキャリアパスがあるらしいぞ」とかとか、「会社員→結婚出産→退職→起業→前の会社にバイアウト」なんてこともあるらしい…。などなど、とにかく人生のキャリアパスは、人の数だけ違ったものが出てきている兆候がある、しかも、その方がこれからは自然だし楽しい!なんてことが書かれているのです。
それとは別に、河合雅司さんの『未来の年表〜人口減少でこれから起きること』というのも、今年に入ってから読みました。主に日本の人口の変化率と、そこから推測される状況が年代別に書かれています。
そこには例えば2020年に女性の半数が50歳を超えるとか、2024年には全国民の1/3以上が65歳になるとか、2033年には3戸に1戸が空き家になる、などと結構衝撃なことが書かれています。
そうなのです。こうした本には、日本や世界がこれから大きく変わっていく、ということが書かれているのです。
なので、これから大人になる子どもたちには、今までの常識や前提に基づいた教育をしていたのでは根本的にダメなのではないか?と思うのです。全く違う価値基準を作った方が良いのではないか?と思っています。
■じゃあ、新常識、前提とは何か?
とはいえ、じゃあ、どうすれば良いのか?というのは、なかなか難しいですよね。
例えば、「グローバルで活躍する日本人を目指す」ために、小さい頃から英語を習わせる、とか最近は耳タコくらい良く聞くかと思います。また実際に、この読者の中にもお子さんに、そうしたことをさせている人もいるかと思います。
別にそれ自体が無駄だとは、全く思いません。むしろ、今だに自分は英語が下手なので、ネイティブや帰国子女が羨ましいと思います。そして、実際に今の子どもが大人になった時代には、もう簡単に、隣の県に行くような雰囲気で海外と繋がると思います。だから英語は必要だと思います。とっても。でも、一つ言えるのは、英語ができる=グローバルで活躍できる人では全くない、ということです。
日本で働いていて活躍できている人は、ちょっと語学を勉強すれば、おそらく同じように海外でも活躍できると思います。
だから、小さいうちから無理やり語学なんかやらなくても良いかもしれない、と思ったりもしています。
そう、こういうのも、今巷で言われている常識や前提とは、ちょっと違うかもしれません。
でもでも、今回はこういうことを言いたいのではありません。「今までと常識や前提が変わる」とは「今までの価値観で子どもの教育の良し悪しを判断しない方が良いのではないか」ということなのです。
で、結論ないまま終わると、せっかく読んでもらった人たちの時間を無駄にしてしまいますので、ここで、かなり独断と偏見と、今までの偏った自分の経験(1年も育休とったり、大企業辞めたり、海外で起業&移住したり)から、「これからの子どもに必要な3つの要素」を超独断で挙げてみます。あくまでも我が家の場合です。(先生でも、なんでもないので全く参考にしないでください。あっ、一応、保育士ではあった…笑)
まず1つめ。本を読む:好きな本で良い。なんなら漫画でも良い。とにかく量を読む。読了したら「どんな話だった?」と言って要約させる。
2つめ。友達をいっぱい作る:できれば多種多様な友達。(だから子どもの頃の友達が良い)人種とか、性別とか、年齢とかバラバラだと尚良い。大人になって、どんなに頭良くても「こいつとは話したくない」って思われたら、仕事できないでしょ? 逆に仕事が全くできなくても、仲良い友達がたくさんいる奴は、生きていける時代になると思っています。
最後3つめ。人と違うことをする:「大勢の競争で一番」(例、学力テストで1番、入試で1番とかは)は意味がない。もちろん苦もなく容易く1番になったり、努力しまくって1番になれるならそれでも良い。でも、死ぬほど努力しても、かけっこ1番になれなければ、「虫博士1番」でも、「ダジャレ王」でも、「月については世界一詳しい人」でもなんでも良い。とにかく人と違ったことで1番になれることを見つける。誰もしてないこと、できるだけ人と違うこと(で、好きなこと)が良い。
この3点を我が家の子どもには言っております。
ちなみに、我が家の次男4歳が通う学校では「自分の意見を自分で言えること」「人の意見を聞けるようになること」「楽しく過ごすこと」っていうのを大事にしているようです。
ということで、上述の通りシーズン的なこともあり、直近2回は「子どもが生きる時代は、今までとガラッと常識や前提が変わる時代だから、親もさっさと前提を変えた方がいいのでは?あるいは、常識が変わることを知っておいた方が良いのでは?」という、かなりお節介な内容を、つい書いてしまいました。すいません。
う〜ん。やっぱり、死ぬほど勉強して、ほんの一握りの人しかなれない国家公務員になった超エリートが書類の偽装をした、とか聞くとかなりショック受けましたからね。なんのために勉強して、いい大学行って、いい会社(公務員)に入ったんでしょうかね。。。
海外子育てママの読者の1人です。
日本語で検索してもすぐに見つかrらないような、地方のインター校に娘を通わせています。
三年前の幼稚園年長から入りましたが、その頃から日本人は帰国などで減っていき、いまや日本人は殆ど居ません。
理由としては、ブリティッシュなので英語力が足りないと入学時に学年を落としたりしなければならない。
それも要因だと思いますし、所謂 有名校でない。そして今年度からESLのクラスも無くなるので、もう決定的に日本人は遠ざかっていくと思います。(悲
これからの子供に必要な要素
私も同感です。
教科書なし、ペーパーテストも低学年のうちはないような学校に行かせてますが、将来子供が大きくなった時に膨大な資料を読み込んでいく必要があるんだろうなと予測して、多読を実践させてます。
英語の本は自分で。日本語は私が読み聞かせてます。本人もほんは好きです。
友達沢山は、私の敬愛する児童心理学者の佐々木正美さんもおっつしゃるように、小学校時代の友達は数が多い方が良い という事に深く賛同しています。
人と違う何か は、この親にして我が子の現状なので、引き続き見守って行きたいと思います。笑
モラル というか、色々な面で日本の行く末に危惧を感じています。
子供には、この事はあなたは今は知らなくてもいい、そんな理由もあり、日本を離れています。
コメントありがとうございます! まさに、そうですね。今後は日本で生きていく能力より、世界で生きていく能力が必要とされるんだろうな、と思ったりもしています。そしてその能力は、ドンドン差がついてきているようにも思います。いろいろと心配ですよね。