大人より圧倒的に早い?移住して分かった子どもの環境適応能力とは
実質4日間の弾丸日本出張を終えて、オランダに戻ってきました。ガッツリ、時差ボケのまま。
最近、歳のせいだと思いますが、日本へ帰国の時の時差ボケが、かなりキツくなってきました。
今回も東京に着いてから、夕方になると眠くなって21時くらいになると全然眠くなくなり、あんまり寝れないまま、朝5時くらいに起きるという生活。朝起きる時間が少しづつ遅くなってきたなあと思ったら、もう帰国。
昨日、オランダに帰ってきたものの、夜の8時くらいには眠くなり、今朝も4時に起きてしまいました。で、このブログを書いているのですが…。
ということで、今回の日本帰国時はずーっと時差ボケだったのですが、全部の予定が重要案件だったため、「ぼーッとしてはいけない」という思いから、逆に集中したため、いろいろなことに敏感になっていました。そして、それらを通じて、改めて子育てにおいての環境の大切さを感じました。
(お目にかかった方の中で、「おまえ、集中しててアレかよ」という方もいると思いますが、そこはご容赦をw)
■トイレの高さとキッチンの高さに違和感
ところでオランダは、「子どもが世界一幸せな国」とか、「アムステルダムは世界一健康な都市」とか、まあ、いろいろな世界一があるのですが、もっともよく知られている世界一は、「オランダ人は世界一背が高い」ということかもしれません。
オランダ人男性の平均身長は184cm、女性が171cm。176cmの自分は、移住当初は「俺、すごいチビだったんだな…」と全員モデルか?みたいな街を行く女子を見ながら、そして男子を見上げながら、少し落ち込んだものですが、今ではすっかり、その長身軍団の一員のつもりになっています。
例えば、オランダに来たことある人なら分かると思うんですが、男性用の小の便器は、かなり高い位置にあります。日本人のちょっと背の低めの男性だと、背伸びしないと届かない、なんてこともあります。背伸びしながら小用を足すのは、結構大変なので、諦めて個室トイレに入る人もいるくらいです。
一方、日本人女性で困るのは、キッチンの高さ。これは男性である自分で、ちょうど良いくらいの高さで、100cmくらいだと思います。例えば150cm台の女性には、ちょっと高すぎるようで、足元に台を置いている人もいるくらいです。
とまあ、こんな感じで、オランダでは世界一背の高い国民用に全てが設計されています。そして、こっちで暮らしていると、なんとなく背の高い国民軍団の一員になったつもりになっています。
で、今回、日本に帰国した時に感じたのは、なんか全部「低!」ってこと。もちろん、自分の身長が伸びているわけでもないし、最近の日本の男性用小便器が、低い位置に設置され始めているわけでもないと思うので、多分、自分が背の高い国民軍団仕様に慣れたんだと思います。
まあ、もうオランダに移住して2年半。東京に行ったのは5か月ぶりくらい?だったので、久しぶりだったのですが、なんか低いなあ…と。2年半かけて自分がオランダの環境に慣れてきたのかもしれません。
いまだに、あんまりオランダ語も話せないのですが…。
■環境適応能力が異様に高い子ども
さて一方で、我が家の9歳長男と、4歳次男。もうすっかりオランダ語をマスターし、最近では、次男からもオランダ語の間違いを指摘されたりする始末。彼らのオランダ語吸収力は、目をみはるものがあります。
さらに、4歳次男は例えば学校へ送った後のお別れのキスとハグを、もうすっかりオランダ人のように行うようになりました。むしろ、こっちが着いていけないくらいにw。
もう完全にオランダ文化に馴染んでいます。彼は、2歳で移住しているので、むしろ日本の記憶がないのです。
対して9歳のお兄ちゃんは、オランダ語はマスターして、友人ともオランダ人的な振る舞いで遊んでいますが、キスとかハグとかはしません。ここは日本人的です。彼は6歳まで日本で生活していたので、日本的な習慣が身についており、オランダ人にはなり切っていません。今の所。というより、どちらかというと、日本の典型的なバカ小学生男子っぽく育っています。なぜかw。
で、それは置いておくとしても、いずれにせよ子どもの環境適応能力の高さはびっくりするほど高いと感じています。語学の習得能力、学校への順応性、食べ物に対しての順応性などなど。そういえば、一緒に日本に帰った時の様子を見ていると、時差ボケだって一瞬で修正します。そして、逆に日本的な生活習慣にも2週間もいれば慣れています。
とにかく、環境適応能力が高いなあ、と感じるのです。
だからこそなのですが、子どもの(本当は大人も)育ちの環境っていうのは、非常に重要だと思うのです。環境から受ける影響が、すごい強いのではないか?と思うからです。学校選びは言うに及ばず、習い事の適正、家族からの影響、友達の影響。もしかしたら気候とか、普段見ているTV、ゲームとかの影響や、食べ物、本、好きなアイドル、遊び、言語、文化…。
そういえば、「ワインの良し悪しは環境で決まる」と言う話を聞きました。同じ品種、同じ土地であっても、気候の影響や、作り方、保存の仕方によって出来不出来が大きく変わる、と。皆さんも良く聞くと思いますが、2013年は良くても、2016年はイマイチ、なんて言うアレですね。
ほら、こう考えると、やっぱり子どもの育ちの環境の影響は大きいと思いませんか? 東京での子育ては大変だろうなあ、と今回も感じました。街に子どもの居場所がない感じ…というか。
といっても、子どもの育ちに関しては、なんらかの偶然の重なりとか思いもよらないことが、子どもの成長のきっかけにもなったりしますよね。もちろん、親が良いと思うことや、一般に良い環境というものが、全ての子どもに当てはまるわけではなく、さらに子どもによって向き不向きもありますし。この辺が「いい環境とは何か?」と考えると一概には言えない、難しいところではありますが。
ただ、まあいずれにせよ、環境が全てと言っても良いかもしれませんね。子どもには。何が良いかはわからないけど、とにかく大事、ということなのです。
ちなみに、大人は大丈夫だと思います。だって時差ボケが治らないくらい、環境の影響には鈍感なんですからね。まあ、おかげで朝4時に起きてしまったので、久しぶりにブログ書けましたけどw。
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