新学期にやってみる?夜7時に家族揃って子どもむけニュースを観るメリットは?
いよいよ新学期が始まりましたね。入園入学、そして新しい生活が始まるご家庭も多いのではないでしょうか。
(元)広告代理店的に言うと、TVの番組改編時期で毎年、このタイミングに合わせていろいろなことを仕込んでいたのが懐かしいです。おそらく、今年もいくつかの番組が終わったり、始まったり、出演者が変わったりしているのでしょう。日本のTVを見なくなって久しいので、こう言う感覚をすっかり忘れてしまいましたが。
ユーチューブやネットTVが盛り上がっているとは言え、日本だとまだTVの影響力は大きいと思います。なんせ昨年12月に5秒だけ映った、「世界ふしぎ発見」を見たと言うお問い合わせを、いまだにもらうくらいですから。
◆子どもむけニュースが大人気
さてさて、日本でのこんなTVの影響と比較して、オランダのTVの影響力はどうなのでしょうか?正直、(実感値としては)わからないのですが、日本の方が影響力は大きそうです。オランダはそもそもチャンネル数が多いのです。ケーブル(ネット)との融合で、かなりのチャンネル数が見れます。
そんな中で、我が家でも毎日欠かさず見ている番組が1つだけあります。
それは子どもむけニュース番組です。もともとは学校でも見ているらしく、長男、次男の語学の勉強のために我が家でも見ることにしていました。毎日、夜7時になるとTVをつけます。(オランダの場合、この時間ですでに夕食は終わっている)
今では、我々親も語学の勉強も兼ねて見ることが定着しています。子どもはすでに語学的には完璧に理解しているようです。
このニュース番組、20分の番組ですがなかなか良くできていると思います。子ども向けにしては(だからこそ?)題材の取り上げ方が、なかなか良いなあと思います。
今、ヨーロッパでは盛んに行われている子どもたちの気候変動に対してのデモ、オランダの選挙や、その日の事件(これはあんまりないけど)から、世界情勢、スポーツニュース、芸能ニュース、学校で流行っていること、子どもがタレントに取材に行くもの、性教育にまつわるもの、などなど大人でも十分楽しめる内容になっています。
もちろんこうしたニュースを家族で見ているので、何かあるとこのニュースで見たことで話をします。
こういう、毎日の何気ないことが子どもにとって(時に大人にとって)の勉強になっており、知識が増えたり、何かを考えることの題材になります。
昔、日本でも「週刊子どもニュース」という番組がNHKであったような気がしますが、今、調べたらもう結構前に終わっちゃってったんですね。(残念!)
子どもと一緒にニュースを見るのは結構、楽しいし教養を高めるきっかけになるので、おすすめかと思います。しかも簡単だし。
◆オランダの勉強ってこんな感じ?
で、こういうことが実はオランダでの勉強、というか何かを考えたり、好きなことを見つけたりすることのきっかけになっている気がします。おそらくウチの子どもたちは「トランプ大統領がメキシコに壁を作ろうとしている」ことや、世界中の子ども達がデモをしていること、brexitのことなんかを知っています。
自分が子ども時代に、こんな類の世界のことを知っていたか?というと、全く知らなかったと思います。もちろん、ウチの子どもが知っていると言っても、大人が知っているレベルではありません。でも例えば「トランプって、アメリカだけが(自分たちだけが)良い思いをしようと思っているんでしょ?」とか、「brexitって、誰も得しないよね?」などと言っています。
だいたい「学校で自分が関心のあるニュースをプレゼンする」という授業があって、みんなが順番に、そのプレゼンを行なっています。(自分が気になるニュースであれば、なんでも良い)まあ、まだ3年生(4年生)くらいなので、結局、その資料は親が作ったりするんですが、それでもニュースを選んだり、その内容をまとめたりしています。
こういう授業、何気ないんですが面白そうでもあり、勉強にもなりそうだし、何より自分で考えるきっかけになりそうで、良いなあと思います。当然、みんなで議論したり、感想を言い合ったりするようです。
オランダは、TVのチャンネル数が多いとはいえ、いわゆるゴールデンタイムに子どものニュース番組を毎日流して、かつそれを結構な子ども達が見ている、という国なのです。
ということで、新学期からお子さんと一緒にニュースを見る、なんていうのはどうでしょうか?話のきっかけになったり、新しい好きなことが見つかるきっかけになるかもしれませんよ。
あっ、でもその前に、日本では平日夜7時に家族揃って夕食を終えた後に、Tvを観る、という状態にはとてもなれませんね。汗。
なんか普段の生活の、こうしたちょっとした違いが、いろいろとあるなあと改めて思ったり。
とりあえず大人の皆さんも新生活、楽しんでください。こちらも、ようやく春らしくなってきました。
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