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先日、カナダ在住のNさん宅に遊びに行きました。
お子さんは、上から8歳、5歳、3歳、0歳と計4人。
我が家の4歳児と一緒に2家族5人の子どもで、
一緒にハイキングに行ったり、花火に行ったりと、
たっぷりカナダの大自然を満喫させてもらいました。
これだけの子どもの人数だと、
当然一人一人には、なかなか手がかけられなくなります。
例えばドライブ中、一人はトイレに行きたくなるし、
一人は寝ちゃうし、一人は大騒ぎするし、、、
全ての物事が計画通りにいくことはなく、
24時間、万事、こんな感じの日常になります。
それでも、それも含めて、とても楽しい、
親としても良い経験になることばかりでした。
ふとこの経験を通じて思ったのは、
日本における、子育て、教育が工業化、
というかファストフード、ファストファッションならぬ、
ファストエヂュケーション化しているのではないか?ということ。
親にとって楽で、安価で、手っ取り早く効率の良い
子育てを追求していて肝心の、栄養というか、中身の薄い、
子育てを全体として追求しているような気がしました。
カナダというスケールの大きな自然があり
お世辞にも、サービスが発達しているとは言えない国で、
全てにおいて日本より効率が悪くて、
イライラするようなことが多い中で、
子どもがわがままで、こちらの思うように行かないことが
当たり前、ということを国全体として認めている感じを
強く感じました。
もしかしたら、
Nさんファミリーと一緒に過ごしたからかもしれませんが、
カナダでは子ども達が、
個性豊かにイキイキ、のびのびしている感じを強く感じました。
Nさんの4人の子どもたちは、
一人っ子に比べたら
丁寧に一人一人手をかけられないかもしれないけれど、
たくましく豊かに育っている感じが、頼もしくもありました。
ファストフードが体や心を壊すのと同じように、
教育は
工業化し、大量に安価に効率を高めるファストフード化というより、
農業化していき、一つ一つ丁寧に手作業で丹誠込めて行うべきものだ、
と強く思いました。
知り合いの農家さんで
機械を使わずに、全て手作業で、農薬も一切使わずに
すばらしくおいしい野菜を作っている農家さんがいます。
彼は「野菜を育てるのは、子育てと一緒。
何年やっても何が正解は分らない。(ない)
だけど、本気で一生懸命育てたら、
勝手に野菜がおいしく育ってくれます」と。
教育の農業化、子育ての農業化。
こんなことを強く思ったカナダ旅行でした。
Nさん、大変お世話になりました。
みなさんは、子育ての農業化、どう思いますか?


photo credit: Scott Ableman via photopin cc