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うちの三歳児が人生初の「お泊まり」に行ってきました。
同じプレスクールに通う、家族で親しくしてもらっているお友達のI君宅へ。
本人は、予定が決まった2週間前から楽しみにしており、当日は興奮して早起き。
聞くところによると、お泊まり先でも興奮して遅くまで寝なかったとか。
送られてくる写メも、とっても楽しそうで親の心配など全く不要の、大満足の初お泊まり。
自分の意思を主張して初めての体験なので、彼なりに大きく成長したんだろうと思います。
今回は、本人が「お泊まり行きたい!」と言い出しました。
なので、親が体験をさせたのではないのですが、今回の件で、思い出した本があります。
それは「子どもが体験するべき50の危険なこと」という本です。

内容は文字通り危険なことが50個と、そのやり方や注意点など。
例えば、「9ボルト電池をなめてみよう」(一回につき2秒以内で!)とか、
「車を運転しよう」(ゆっくり、私有地である駐車場とかで、親の膝に乗せて!)
「火遊びをしよう」とかとか。
この本の狙いを序文から、一部引用します。

強い好奇心、物作りの技、試す気持ち、考える力を持つ子どもに
育てるためのガイドです。こうした能力は、結果的には、子どもたちを探究心旺盛な
社会の一員に育てるための力となり、ひいては次世代の発明家、改革者、指導者を
生み出す基盤になります。

とあります。
そして、物事を実際に体験してみることの重要性
つまり現実と対面して、実験したり、工夫したり試行錯誤する場の必要性を説いています。
ちなみに、現代社会で、こういう体験ができるのは幼稚園と大学院だけ、とも書かれています。
話は変わって、友人農家のO2Farm 大津さんは、将来へ向けたビジョンと実行力を兼ね備え、
さらに機知に富み、さらにさらに、と?っても美味しいお米を作っている農家さんですが、
子育てに際して(自分たちにも?)「生きる力」を、とても大切にしています。
挨拶やお礼が出来ない(または重要性を説明して、子どもも理解してるのに実行しない)と、
学校に行かせなかったり、「食べ物を作ることの大切さ」を体験させたり、と
算数や国語ではなく、学校では教えてもらえない本当に大切なことを徹底して伝えています。
その大津家のスーパー4歳児は、天ぷらも揚げるし、鉛筆もナイフで削るし、
農作業のお手伝いもし、田んぼでは裸で泥だらけになって遊ぶ、という
将来が非常に楽しみな、体験、経験、暮らしをしています。
すでに保育園を2回中退しているようですが。笑。
(ちなみに、大津家、旦那さんも奥さんも、そろって大学院を出ているので
算数も国語もできます。笑)
話を戻すと、さきの本の冒頭「はじめにー大人のみなさんへ」には以下のように書かれています。

「力量」とは、つまり現実世界で困難な問題に遭遇した時に
うまく対処できる力と考えています。
【中略】力量がある人は、障害を乗り越える力があり、失敗を教訓として役立てることができます。
【中略】力量のある人は自分に自信を持っています。【中略】なぜなら、
どんな状況でも何が起きても対処できることが自信につながるからです。

そして、その力量が、今後の社会では重要で、これを身につけるには
(危険な)「体験」をすることが大切だ。学校で教わる算数や国語も大切だけど、
それは、この力量を身につけるための窓口にしか過ぎない、と書いてあります。
この力量が、スーパー農家、大津家の「生きる力」に相当しますが、
大津家の子どもたちに会うと、本当に「生きてる!」という感じがします。
自分で意思表示をして「お泊まり」を体験することは、うちの3歳児にとって
目一杯背伸びをした(危険な、笑)体験だったはず。
Kちゃん&I君、本当にお世話になりました&すばらしい体験をありがとう。
「危険な体験することの面白さ」を実感し、少し「力量」いや「生きる力」を得たんではないか?
と思いたいところですが…。
みなさんは、子どもにどんな(危険な)体験をさせてますか?

photo credit: ptufts via photopin cc