16640189448_c4398f535a_b2016年年明け早々(1月4日)に、「世界一子どもが幸せな国」と言われるオランダで学校を見学してきました。

このブログを読んでいただいている方は、おそらく「子どもの教育」や「子育て」に関心がある方が多いと思いますので、みなさん既にご存知かと思いますが、オランダは近年、「世界一子どもが幸せな国」と言われています。

2013年にユニセフが行った調査が根拠となっています。(個人的にはOECDの「幸福度指標」によるものだと思っていましたが、勘違いだったようです。ご存知の方いましたが、お知らせください)

数年前にも「日本の3週先を行くオラダンの教育」としてTV番組で特集されたりしていましたので、ご存知の方も多いと思います。

ということで、果たして本当に「オランダの子どもは世界一幸せなのか?」と思ってオランダに見にきました。

 

■世界一子どもが幸せな国の理由は2つ?

今回は、ユトレヒトという、あのミッフィーが生まれた街としても有名な、オランダ第4の都市(首都アムステルダムから30キロほど南)に来ました。

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ユトレシトを象徴する塔と運河と自転車。幸せ感をあまり感じない、どんより。タワーは街の中心。ま、東京タワーみたいなものかと?(本当は、古い歴史があります)
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市内の図書館

ユトレヒトの中で、見に行ったのはIS Utrechtという、創立3年目のインターナショナルスクール。それと、こちら。Wittervrouwen(すいません、読めませんが英訳すると「White Women」となり、女子校?と思ったけど、土地の名前でした。)こちらは、オランダで、多く実践されているイエナプランの学校です。

イエナプランは、ドイツ生まれで、オランダ国内で発展した教育セオリ−ですが、オランダ国内が全てそうか?というと全くそういうわけではなく、普及率は学校全体の5%くらいだと言われています。オランダ人でも知らない人がいるような、マイナーな教育方針ではありますが、シュタイナーや、モンテッソーリ、ダルトンなどと並び、オルタナティブ教育と言われるものの一つです。

オルタナティブ教育については、ちょっと前のエントリーを参照ください。)

イエナプランの話は次回に譲るとして、2校を見て自分なりに思った日本との違い、つまり「世界一子どもが幸せな国」と言われる所以を2つ発見したのでご紹介します。

 

■先生が楽しそう!(そして美人が多い笑)

一つ目の日本との違いは、これ。そう、先生が美人なんです。嘘です。ここは違いではありませんでした。印象的だったのは、「先生が楽しそう!」ということです。

これ(美人かどうか、ではない)はあくまでも主観的な見方、そして自分の経験的なことでしかないのですが、いろんな国の学校を見てきましたが、今回見た学校の先生たちは、とにかく楽しそうでした。生徒との触れ合いも、先生同士や、保護者との関係も、そして自分たちにも、とにかく楽しそうに接してくれました。

もし自分が生徒だったら、単純に楽しそうな先生と、つまらなそうな先生だったら、どっちが良いでしょうか?

答えは明白ですよね。全ての先生が本当に穏やかで、楽しそうでした。なんとなく、イメージで先生って難しいとか、苦労してる、とか怖いとか、ちょっとネガティブなイメージがありますよね?あくまでもイメージですが。(もちろん、日本にも凄い楽しい先生、人気の先生がいるのは分かってますよ。)

少し真面目に書くと、(全部真面目ですが)オランダでは先生は、生徒だけに向き合える環境が整っているようです。煩雑な事務作業的なものは全て担当のスタッフがいるようです。

いわゆるワークシェアリングが社会全体で進んでいるので、こうした役割も明確に違うようです。

こうしたことも先生に余裕が生まれる要因の一つで、余計、にこやかに、穏やかに、楽しそうなのかな?と思いました。で、こうした表情してると、やっぱり美人に見えるんですよね。これは皆さんも納得していただけるのではないでしょうか? なので、あながち美人が多い、というのは間違ってはない指摘だと自負しております。

 

■父親の参加率が異様に高い

で、これまた2校と言うか、街全体を見て思ったことでもありますが、とにかく学校(&街)でのパパさん遭遇率が高いです。かなり高いです。

1校はちょうど、下校タイミングに遭遇しましたが、パパお迎え率高かったです。

さらに平日ですが、15、16時あたりを過ぎると、街中では自転車での帰宅ラッシュが始まっているようです。さらには、オランダは住宅の窓が大きく、あまりカーテンを閉めないようですが、家の中では、家族で晩御飯、料理、団欒してる姿がかなり多く見えました。

また、公園などでも家族で遊んでいる人たちが結構多くて、「今日は日曜だっけ?」という思ってしまうほど、家族行動をしている人たちが多かったです。

これなども、ワークシェアリングが進んでいたり、残業しないで効率を上げる仕組みや働き方が社会全体で推進されているからだと感じました。

 

ということで、まず学校がどうの、教育方針がどうの、という前に国として社会全体が、「子どもを幸せにする仕組みを作っている」という印象を受けました。

これが「世界一子どもが幸せな国」と言われる理由なのでしょう。

ニールという教育界で有名な偉人がいます。彼は「まずは子どもをしあわせにしよう。すべてはそのあとに続く」と言っています。時差ボケで2日連続で4時に起きながら、こんな言葉をしみじみと思い出したりしました。

ちなみに、あくまでも学校2校の見学、滞在2日の、超個人的主観&偏った見方であることを、お断りしておきます。

あ、でも美人先生が多いというのは自信がありますです。はい。

Barney Moss