4月末から5月頭は、オランダも日本のGWと同じようなチューリップ休暇なるものがあり、子どもの学校も2週間ほどの休みが続いたり、また地域によって休みがずれることもあったりで、のんびりムードの半分休日的な日々が続いていました。

季節的にも日没は22時あたりで、まだまだ肌寒いものの、だいぶ春というか夏っぽくもなってきました。

こうなってくると、晴れた日などは大人はついつい昼からワインとか、ビールをテラスで飲みたくなってしまいます。というか、実際に晴れた日の、ユトレヒトの運河沿いのテラス席(最高に気持ち良い!)では、平日昼から普通にワインやビールを飲む人で賑わっています。

大人がワインやビールを、ついつい飲みたくなってしまう季節ですが、子どもにとっては、ちょっと悲しい?ニュースがありました。

 

■スプライトの販売が停止へ!

皆さんも、ご存知のスプライト。子どものころ、夏の暑い日などに飲んだことがある人も多いのではないでしょうか? あのスプライトがオランダでは販売禁止になるのだそうです。理由は「砂糖爆弾である」という苦情を受けてのもの。

コカコーラ社がオランダではオリジナルのスプライトを販売停止にするんだそうです。これは、なかなかすごいニュースだと思いました。

そのほかにも、デイケアという4歳未満児の通う保育園というか、幼稚園みたいなところを運営している機関(市の公認)が発行する、親向けのガイドがあるのですが、そのガイドの中にも、子どもにとって「虫歯になるもの」「飲みすぎるとよくないもの」として、コーラや、他の清涼飲料水が写真付きで、具体的に商品を特定できる形で出ていたりします。

左が良い食べ物。右が虫歯になる食べ物。

日本の感覚(というか、広告代理店の感覚?)だと、こうした市などの公的機関が発行する親向けのガイドに、ある特定の商品が、いわば名指し&写真付きで、「避けた方が良い食べ物、飲み物」として出ることは、ほぼないのでは?と思うのですが、こちらではハッキリと出ています。

中には、白い食パン(ブラウンではなく)、オランダの子どもが大好きなチョコのふりかけ(笑)、ポテトチップス、グミ、オランダワッフルなんかも、そのものズバリが出ており、なかなか面白いガイドです。

 

■オーガニックへの意識は高いものの。。。

またミツバチなどに壊滅的な打撃を与えるとされ自然体系に悪影響を及ぼすとされるネオニコチノイドなどの農薬の使用を禁止するなどの動きもEU全体でおこっていたり、野菜や果物などでも、BIOなどのオーガニック食品が、かなりメジャーになってきたりしており(値段もBIOじゃないものと比べても、そこまで高くない)、子どもの食環境という目で見ても、なかなか良い状態にはなってきている、またはしようとしている印象を受けます。

そもそもヨーロッパでは農薬などの使用はかなり厳密なのですが、より自然にフレンドリーな状態にしようとしています。また併せて、スーパーではほとんどの店で無料のビニール復路はないことなど、ECOの意識も高いことは実感します。(なので、チーズやワインをむき出しで持って、自転車に乗っている人もよく見かけますw)

ただ、だからと言って、健康にいい食事をしているのか?というと、必ずしてもそうでもない気もしています。この辺がオランダらしいというか、面白いところで、何を食べるのか?という基本的な判断は各家庭、各個人。

だから、各家庭の持ち寄りで幼稚園の朝の保護者会などがあったりすると、砂糖がこれでもか!というくらいたっぷり入ったケーキを持ってきたり、それどころか、先のガイドを発行しているデイケアで、普通にコーラを出したり、ワッフルが出たりと、かなり自由です。

お弁当も日本のように、子どもの健康に気を使った彩も鮮やかなキャラ弁などは絶対に存在せず、フルーツとサンドウィッチだけ、とかが当たり前です。

なので、先のガイドがあろうがなかろうが、普通に砂糖たっぷりのお菓子を食べている子も大勢いますし、コーラをガンガン飲んでいる子もいるわけです。

先のスプライトの販売中止の件も、広告屋的にうがった見方をすれば、売上の落ちている(だろうと想定される)スプライトの販売は、ちょっと良い理由をつけて販売中止をし、(実際に、シュガーフリーとカロリーフリーの販売は続けるらしい)会社のイメージアップを図りながら、不採算商品をカットするだけ、とも考えられます。

 

そう考えると、まあどこの国にいようが、何を食べるか?はその人の判断、親の判断によるわけなので、結局は同じかな?とも思います。

が、オランダのこのような、ある意味、経済活動最優先ではない姿勢(が機能しているかどうかは別ですが)は、日本からくると新鮮にも見えるし、ちょっと好意的に見ることもできます。

まあ、お菓子にしても日本ほど種類があるわけでもないし、毎年新しいチョコが出たりもしませんので、素朴というか、日本からくると物足りないかもしれません。

なので、実際、大人であっても「日本のお菓子」は全体的にウケが良いです。お土産には、ちょっとしたお菓子でも非常に喜ばれます。

「キットカットのわさび味」なんか、バカ受けですよ。体に良いのかどうか?はわかりませんが。。。w