ゴールデンウィークが始まりましたね。(実はオランダでも同じタイミングで、お休みがありまして学校などは2週間休みになります)過去5年間、「ゴールデンウィーク」にかけて、子育ての「ゴールデンタイム」はすごく短いので、「子どもといられるうちはできるだけ一緒にいた方が良い」という内容の記事を書いています。

2017年の記事「思ったより短い?「子育てゴールデンタイム」を親こそ楽しむべき理由とは

2016年の記事「子どもに「もうあっち行って」と思うパパママさんへ!子育てゴールデンタイムという考え方

2015年の記事「子育てでヘトヘトなパパママへ!実は短い「子育てゴールデンタイム」

5年間全く同じことを書いているので、今年はちょっと視点を変えて、この時期「パパこそ子育てをした方が良い理由」というのを書いてみたいと思います。ゴールデンウィークなら、普段より家族と一緒いいる時間が取れるかな?と思ったからです。

 

■社会を一番知らないのは先生?

突然ですが「先生ほど社会を知らない人はいないんです。だから、私たちは出来るだけ、父兄に参加してもらって、仕事の話や社会の話をしてもらえる機会を作っています」

こう話すのは、オランダの先生の研修や教育プログラムを作っている専門機関。

「学校で学ぶことを、いかにリアルな社会に結びつけていくか?ということを非常に大事にしています。なぜなら、今ほど先が見えなく、混沌としている時代はなかったので、この先に通用する子どもたちを育てることが大事だと思うからです。

もちろん、子どもたちへの強制はしませんし、自分たちが自分の思うように生きていくのが一番良いことだと思っています。だからこそ、今、実際の社会でどんな人がどんな仕事をして、どんな風に生きているのか分かった上で、自分が何を学ぶのか?学びたいのか?ということを主体的に決めることが大事だからです。」

これは、その専門機関の職員の言葉です。

「だから、私たちは出来るだけ子どもたちの父兄に、仕事のこと、社会にことを話してもらう機会を作っています。世の中にはいろいろな仕事があって、いろいろな生き方をしている人がいます。そんなことを、子どものうちから知ってもらうことに価値があると思っています。ですから、どんな仕事をしていても、親が自分の仕事のことを、きちんと子どもに話すことはとっても大事なことです」

「こうやって考えると、現役の先生ほど社会のことを知らない人はいないのです。先生は先生が仕事なので、どちらかというと学校という狭い社会に閉じ込められてしまうからです」

ということで、先生の研修をどうするのか? 子どもたちの授業をどうやって行なっているのか?という話が続くのですが、この話、なかなか鋭いなあ、と思いました。

 

■実学を大事にする

で、これを無理やりゴールデンウィークネタに繋げると、たまにまとまったお休みが取れるパパさんこそ、この休みは子どもと一緒にいて、出来るだけ普段の自分が何をやっているのか? 仕事で接してる社会はどうなっているのか? なんてことを話てあげると良いかな?と思ったりしました。

パパさんがやっていること、当人は大したことない、とか子どもには難しすぎるだろう?とか、興味ないだろう?なんて思うかもしれませんが、子どもにとっては意外にも、そうした話は面白いもの。

できれば、パパ友の話とかもしてあげると良いかもしれません。

自分の場合で言うと、脱サラして、海外に移住したので、それはそれは一気にお付き合いする人、付き合う業界の幅が広がりました。これは、自分でも周りに面白い人が多いなあと感じています。

まさに「億」の話をする投資家や、道なき道を行く起業家、誰もチャレンジしたことのないことに取り組んでいるアントレプレナーたちなどなど、それはそれはサラリーマン時代とは大きく変わりました。年齢もバラバラ、性別も、人種もバラバラ。

もともと広告業界にいたので、お付き合いの範囲は広かったとは思いますが、今はもう「会社」と言う快適な安住の住処はないので、付き合う人のバリエーションも、やっぱり全然違うものなのです。

 

と、まあ、こういうこと全てが子どもに話すためのネタになるのでは?と思います。

そして、付け足すと当たり前ですがパパさんの世界の話は、パパさんしかできません。と言うことで、このゴールデンウィーク、普段ママがするのとは違う話を一緒にしてみてください。

そう、つまり子どもの世界を広げられるのはパパさんの役割かもしれません、ということなのです。

こう言う話だと、すっかり寄り付かなくなってしまった思春期以降の子どもにも嫌がられながらも、出来るかもしれません(苦笑)意外と、そういう話は聞いてるものだったりしますから。