子どもの虐待は紙一重?「人に頼る」楽ちん子育てのすすめ、というか願望
つい先日、「乳児を壁に投げつけた母親を逮捕 太田市」のニュースがありましたが、幼児虐待のニュースは後を絶ちません。ちょっと前なら、こういうニュースを聞くたびに「子どもの虐待、信じられない!」と怒っていたのですが、今回は「やっちゃったんだねえ。。。(かわいそうだなあ)」と思う自分に自分でびっくりしました。
■ 24時間2人体制でもキツいと感じるときもある
育休中なので、基本的には24時間子どもと一緒にいます。だけどやっぱり「遊ぶのめんどくさい」と思うときもあるし、泣き声を聞いて「うるさいなあ」と思うときもあります。うちの場合は、自分と妻の24時間2人体制なので、相当、子育て環境は恵まれていると思いますが、それでも、子育てのしんどさを感じます。
これが、仕事で夜中に帰ってきて朝早くに出て行くサラリーマン夫と、朝から晩まで子どもの世話と家事をして、ヘトヘトに心も体も疲れていき、しかもどこにもSOSを出せないママの夫婦とすると、相当、ママのストレスが溜まるだろうなあと実感できるようになりました。笑。
■ とにかく「人に頼る」
育児書を結構読んでいるのですが、子育てアドバイスはいっぱい載っています。もちろん、ネットでも有益なアドバイスがみつかります。だけど、そもそも余裕のないママほど、そういうのを見る余裕がないですよね? だから、先日、書いたWooRisの記事『落とし穴は退院後!産後ママが「育児でつぶれない」ための心得とは』では、助産師さんのアドバイスとして、とにかく「人に頼って」ということを取り上げました。(これすら読む余裕はない、というツッコミはナシでお願いします)以下は、記事内でも引用させてもらった『母の友(2012年5月号)』の「育むよろこび」という特集記事からの引用です。
<母親になったんだったら、いろいろな人に頭を下げて、この子をお願いしますと言っていけるようにならないといけないのじゃないでしょうか。子どもは人と人のネットワークの中でしか育たない>
”人に頼る”っていうことをしていかないと、ママは育児でつぶれてしまうんではないか、と思います。核家族化とか、地域コミュニティの消失とか、で周りになかなか頼れる人がいなくなってます。うちも、そもそも全く身寄りのない都市に転勤で来ているので、頼る人がいません。それも育休を取った理由の一つでした。
だから、今の時代は「人に頼りにくい環境」というのも実感できます。が、無理してでも人に頼る。虐待するより全然マシです。育児書読んでる余裕があるうちは、まだまだマシです。もう全くそういう余裕がなくなってるママのSOSを、周りのみんなで助けないとダメなんではないか、と思いました。ママがSOSを出しやすい社会。ただ、記憶に新しいところではベビーシッターの事件もありましたね。
ちょっと前に近所の「母親教室」にデビューしました。同じくらいの月齢の子どもがいるので、自分の子どもが客観的に見れるのと、やっぱり共通の話題も多いからか(かわいい)ママ友がすぐにできました。楽しかったです。「人に頼る」「SOSを出せる環境を作っておく」という意味でも参加を強くおすすめします。
■ 激増する幼児虐待
うちの場合は国から給付金をもらって、子育てに専念する期間がもらえているのですから感謝しないといけないし、他の人に、この期間に考えたことや感じたことを伝える義務もあるかな、と思って書いています。
ちなみに、現在の幼児虐待の件数は年々増加していて、児童虐待防止法が施行前の1999年に比べると2012年はおよそ5.7倍の66,701件になっていて、乳幼児では「ネグレクト」が虐待の種類としては一番多くなっています。そもそも幼児虐待は、あまり表に出てこないこと、特に家庭内での「ネグレクト」は発見しにくい、さらに子どもの数も減っている、といったこと考えると、大変な数の幼児虐待が行われていると思います。
逆に言うと、それだけ子育てに苦しむママがいる、子育ての環境が厳しい、ということだと思います。(もちろん虐待しているのがママだけというわけではありません)
仕事って、いくら一人での作業や、一人で抱え込むことがあっても、絶対に他の人とつながっていないと完結できないと思うんですが、子育ては、一人で背負い込んでしまいやすい状況ですよね。そこも大きな違いかなあ、と。子育てより仕事のほうが楽だったなあ(しみじみ)。
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