11221762974_254e74f5b2「育休」に入って1週間。まだ少し仕事が残っていたりと、本格的始動感は薄いのですが、給付金の申請したり、保険料の支払いしたり、手続き的なことを皮切りに徐々に育休モードになりつつあります。

少し前ですが、小学館の『WooRis』にこんな記事を書かせてもらいました。全く想定していなかったのですが、反響が驚くほどあり、千葉県の保育園から「保護者にプリントして、この記事を見せたい」という連絡があったそうです。久しぶりの更新は、こちらを紹介してみます。ちなみに取材させてもらったのは、息子の幼稚園の主任の川上先生。ここには書ききれないことを、いっぱい教えてもらいましたので、それはまた別の機会に。ともあれ、さすがに造詣深くいろいろ勉強になりました。

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いまインフルエンザやノロウイルスが日本各地で猛威をふるっています。保育園や幼稚園、小学校でも休園、休校が相次いでいます。こういった疾患から子どもを守るためには、なんといっても子ども自身の免疫力を高めておくことが大切です。

寒さは体を丈夫にするといい、寒さに慣れさせることは子どもの免疫力維持のためにも重要です。とくに冬は、虫を気にしないでいい、雑草も少ないなど、実は外遊びに向いている季節なのです。

外遊びで土に触れることで、土の中の雑菌に対する抵抗力も養えます。外で砂遊び、土遊びをすることが風邪をひかない体をつくるのです。

さらにこの土遊びには、他にも子どもの成長にとって意外な効果があるようです。

ということで今回は、真冬でも元気一杯に園庭で遊ぶ子ども達にあふれる、福岡県の学校法人『神愛学園わかば幼稚園』の主任・川上尚子先生に、砂遊びや土遊びが子どもの成長におよぼす意外な効果について教えていただきました。

 

■土遊びは五感を刺激する“感覚遊び”

「入園してきたばかりの子が不安の強い時、教師は園庭の中を子どもと一緒に散歩して、木の実や草花を見つけたり、砂場に行き、子どもと一緒に遊ぶ事が多いのです。自然物に触れ、五感を使うことで感覚が刺激された子どもは、気持ちが解放され落ち着いていくのです。

砂や土での遊びは、“感覚遊び”と言います。ものを見たり、聞いたり、触ったりすることにより楽しむもので、主として感覚器官を使って遊ぶものです。

幼児にとって遊びは生活そのもの。砂場は幼稚園の子どもたちが成長していく上で、とても大切な場所と言えるのです」

最近では、砂遊びや、どろんこ遊びを、“手や服が汚れるから”という理由でさせない親も増えているようです。でも、五感を刺激したり、雑菌への抵抗力をつけたり、日光を浴びてビタミンDの形成が促されたりと、屋外での砂遊び・土遊びは子どもの心も体も鍛えてくれるのです。

 

■土遊びでは社会生活の基盤となる力が育つ

「友達と楽しく遊ぶ中で、コミュ二ケーション能力が伸びていきます。言葉を通して自分の気持ちを相手に伝えたり、時には思い通りに行かない葛藤の中で人間関係が育ち、社会生活の基礎となる力が育ってくるのです」

子どもは外で土に触れながら自由に遊ぶことを通じて、社会性を身につけられるのですね。砂場は、子どもたちにとって、まるで社会の縮図のようなものでしょう。

 

以上、砂遊びや土遊びが子どもの成長におよぼす意外な効果についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

社会の縮図といえば、都会では最近、“土に触れる”という機会がめったにありません。人類は有史以来ずっと土に触れてきており、現代ほど、土に触れない時代はなかったのです。土に触れて体を動かす農作業は、五感を使って自然と対話をすることによって、精神的な安定をもたらすと言われています。

子どもたちにも、砂遊び、土遊びをどんどんさせて、精神的に豊かに、そして風邪をひかない丈夫な子に育てていきたいですね。

 

【取材協力】

※ 川上尚子・・・短大卒業後6年間福岡市内の保育園に勤務。その後、子育て期間を経て、1997年より、学校法人神愛学園わかば幼稚園勤務。1999年より主任教師。ドイツ研修などにも参加した経験を活かし、子どもたちと向き合っている。学校法人神愛学園わかば幼稚園

 

【画像】

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※ どんどん外で遊ばせて!「土遊び」が子どもに与える意外な効果

 

 

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