うちの5歳の長男と、1歳の次男が、将来、どんな仕事をするのか? そしてそのころ日本や世界がどうなっているのか?正直、全く想像がつかないのですが、個人的には今の延長ではないと思っています。

米デューク大学のキャッシー・デビッドソンが2011年にNYタイムズに発表した「2011年に小学校に入学した子どもの65%は今はない職業に就くだろう」という予測はあまりにも有名だし、現実はもっと進むかもしれないという気もします。

そうした思いが強くあるので、なんとなく日本の今の教育でいいのかな…?と思うところがあります。少なくとも、我々親の時代の教育、”末は博士か大臣か?”(まあ、すでに言わなかったですけど)とか、”最高の企業戦士を育てる”、ということではないと思うのです。

つい先日も、『東大合格者7割、入学辞退 日本最難関「滑り止め」』というニュースを見た人も多いと思います。これは留学生の話ですが、裏を返せば世界から見たとき、すでに日本のトップである東大は魅力のない大学になっているということです。

先日、東大卒で経済産業省という超スーパーエリート街道にいたにも関わらず、そこから、20代の若さであっさりと途中下車した陶山祐司さんに会ってきました。

 

■このままの暮らしは続かない

陶山さんが経済産業省を辞めた経緯(『経済産業省を辞めて、僕が本当にやりたかったこと – Life haker』)を読んで感動し、フェイスブックで見つけてソッコー連絡したのが、数ヶ月前。

ちなみに感動したのは、この一文です。

<僕が、なぜ経済産業省を辞めたのか。それは、一言で言えば、”このまま”の暮らしは数年以内に崩壊する、という危機感を強く持ったからです。>

この一文に完全にやられました。というのも、育休を取って家族でアジアを放浪する、というのは、自分としては全く同じ意味だったのです。

僕が中途半端な臆病者なのは、”会社(そもそも官僚でもない)を辞める”のではなく、”育休取ってちょっと休む”というところにも表れています。汗。

で、今、考えると連絡して何をしたかったのか良く分かりません(笑)しかも、その記事を見たとき、育休中で海外にいたので、なおさら意味不明です。改めて読み返してみても、最初に送ったメールは意味不明でした。

しかし、たまたま共通の知り合いがいたりしてので、話が弾みました。ま、気のせいかもしれませんが。

それから、数ヶ月後、やっと会うことができたのです。

 

■課題もソリューションをつなげるコネクターという職業

そこで、面白い話を聞きました。

「課題というのは人が持っているもの。そして、実は、そのソリューションも人が持っている。今の時代は、そうした課題とソリューションのマッチング、つまり人と人とつなぐ、”コネクター”という存在が必要ではないか」ということでした。

面白いと思ったのは、このコネクターという職業とか、社会における役割の発想というのは、今までの教育からは生まれてこない感じがしたからです。言ってみれば、”検索文化”に近いのではないかと思ったのです。

また、そうした職業が、今までは職業として存在していない気がしたからです。もちろん、今でも、そうした職業が世の中的に市民権を得ているわけではないと思います。また逆に、今までであっても、こうしたポジションにいた人が職業として名乗っていたかは別として、社会的には機能していた気もします。

しかし、これからの世の中では、確かに職業として存在していてもいいのでは?と思います。課題が複雑化しているし、変化のスピードも速いから、結局は人と人が繋がっていないと、有効なソリューションが提供できないのではないか?と思ったからです。

検索文化に近い感じもするけど、人と人を繋ぐのは、人にしかできない、そして、ライブで生きている人が解決策を生み出すというのも、これからの新しい職業として適している気もしたからです。

ということで、陶山さんから、その言葉をもらって勝手に「クリエイティブコネクター」と名乗ることにしてみました。そうすると、そのためには何が必要か? もっと言うと、そのためにはどんな教育が有効か?ということが逆算して構築できる気がしています。

こういうことから、今の教育を見直してみるというのも、一つの方法かな、と思いました。

 

このように新しい職業がどんどん生まれてくる、これからの時代は、今までの教育では全く通用しなくなることが多いのではないか?と強く思いました。

陶山さんのように、官僚を辞めて、新たな一歩を踏み出すという生き方も、何か新しい時代や、働き方、生き方の象徴のような気がします。すでに官民を繋いだり、事業開発に対してのソリューション提供をしたりと、まさにコネクターとしてのご活躍もしているのです。

こうしてみると、子どもであればなおさら、既存の枠組みの中で目標を持つより、今は全く存在しないところに目標がある、というスタンスであるといいのかな?と思いました。ただ、親はそれを認めたり、応援するのが大変だと思います。親世代の常識は全く通用しない時代になると思うので。

ちなみに、うちの長男は大きくなったら何になるの?と聞くと、”パパのお友達”、と言ってます。これは大丈夫か?と思っていますが、とりあえず今は応援?しています…。汗

Swaminathan

このエントリーを Google ブックマーク に追加
[`evernote` not found]
LINEで送る
Pocket