親の視点が未来をつくる
少し前に「くつの左右がすぐわかる、子供用のインソール」が人気、
という記事を目にしました。
靴の左右がすぐわかる
自分もクリエイターのはしくれとしては、「なるほど確かに良さそうだな」と思いました。
こういう子供のために役に立ちそうな、ちょっとしたアイディアこそ、
クリエイターに求められる役割だとも思いました。
実際に、何人かの自分の周りのクリエイターも、「すばらしい!」と。
しかし、この記事を読んで、親としての自分は「ちょっと待てよ?」と思いました。
というのは、ウチの2歳児はプレスクールに通っているからか、
ちょっと前から、いつのまにか自分でくつを履けるようになっていました。
そのプレスクールは、基本的には完全に自己尊重型というか、放任主義というか、
必要最低限の面倒見でどんなに小さい子供でも、勝手に何でもやらせます。
逆にやりたくないことは、やらないでも放っておくような感じ。
縦割り、というか小学生なども一緒の環境にいるため、
ウチの2歳児にとっては、みんな周りはお兄ちゃん、お姉ちゃんばかり。
そういう環境にいるからか?くつも自然と履けるようになっていました。
しかも、子供が自分でやったことを、絶対に先生は直さないので、
くつの左右反対は当たり前。
ウチに帰ってくると、ズボンが後ろ前逆、ということもしょっちゅうです。
子供が自分でやったことや、自主性を最大限尊重するのです。
しかし、最近は靴の左右もあまり間違えなくなってきました。
まあ、考えてみれば、大人になってまで靴の左右を間違える人はいないですよね。
そう考えると、この靴(インソール)って必要でしょうか?
というか、子供の成長にとっては、逆に良くないモノなんではないか?
ということを、親としての自分は考えました。
以前、読んだ吉井妙子さんの「天才は親が作る」という本の中では
テニスの杉山愛さんのお母様は、子供のころの杉山愛さんが、
自分でくつを履くのを30分待っていた、というエピソードが紹介されています。
親の都合に合わせるのではなく、子供の都合や、成長スピードに合わせる、
ということだそうです。
簡単そうでいて、非常に難しい。だからこそ、天才は本当の少数しかいない気もします。
ちなみに、この本は簡単に読めて、しかもみんなが知っている超一流のアスリートの
幼少期のエピソードと、親の話なので面白いと思います。
くつのインソールは、関わる立場によって捉え方が変わりそうですが
子供の未来については、やっぱり親の視点が大切かな?と思いました。
みなさんは、子供がくつを履くのを30分待てますか?
photo credit: wonderferret via photo pin cc
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