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精神科医で家族機能研究所代表の斉藤学さんによると
子どもには常に2つの不安があり、
その合間を「行ったり来たりしている状態」
ということが言われています。
一つ目の不安は、「親に見捨てられるのではないか?」という不安。
そして、二つ目は「親に飲み込まれるのではないか?」という不安。
例えば、「一生懸命、勉強する」「何かスポーツに打ち込む」などは、
親に見捨てられないように、つまり認めてもらいという
承認欲求が根底に。
逆に「親に対しての反発」は、自我の目覚めとともに
親に飲み込まれる不安が根底にある、と。
だから、忙しいといって親が全く子どもに関われないと、
子どもは、ただ親に認めてもらいたいだけだったのに、
注意を引くために、わざと悪さをしたり、
困らせるようなことをするようになる、と。
確かにそういう視点をもって子どもと接すると、
親としては、ちょっと子どもへの接し方が変わるような気がします。
子どもは親がどんなに忙しくても、おかまいなく
「パパ、見てー!」「ちょっとこっち来て!」
朝も寝てるそばから「遊ぼー!」
となるのも、こういう心理が根底にあると、
理解できるような気もします。
最近のデータでは、親の虐待により養護施設に入所する子どもの数が
年々、増えています。
そして、その虐待の内訳を細かく見ると、
一番多いのは「ネグレクト」になっています。
子どもの1つめの不安「親に見捨てられる不安」
というのが、
ここでは、残念ながら当てはまってしまっているわけです。
「子どもは常に不安の間をさまよっているもの」と思うと
ちょっと接し方が変わる。つまり、ちょっと優しくなれる、
というのが、自分にとっては発見でした。
まあ、「分ってはいるけど、常にはなかなか、そうも出来ない」
というのも事実ですが。
みなさんは、子どもの不安、どう対応してますか?


photo credit: Kalexanderson via photopin cc

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