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子どもが小さいうちは、何に興味があるのか?何が好きなのか?
はたまた何に才能があるのか?何に向いているのか?
などなど、親としてはこの子の才能をどう伸ばそうか?
などと考えることがあると思います。
ちょっと音楽に反応したりすると、
「この子は音楽が好きなのか?」とか
ちょっと他の子より絵が上手だと、
「この子は画に才能があるのではないか」とかとか。
まあ親としては、なんとか、もともとその子の持っている
才能を伸ばしてあげたい、と思うからこそ
いろいろな可能性を見出そうとしていると思います。
もともと持って生まれた遺伝的(と思われる)才能と言われるものと、
環境などによって後天的に身につける(と思われる)
学習や体験で身に付くもの。
どちらが大事なのでしょうか?
現在の発達心理学的には
相互作用説といって、遺伝的才能と環境は相互に影響し合って、
個人の発達に影響を与えるというのが一般論です。
過去には、遺伝説(遺伝で決まる)、環境説(環境で決まる)などなど
ありました。
まあ、現在はそういった意味では
どちらも大事、というのが一般的かもしれません。
しかし、先日読んだ珠玉の天才児たちに面白いことが書いてありました。
それは、ワインの専門家の言葉らしいのですが、

母なる大地、というように、その土地、土壌がお母さん。
ぶどうの木がお父さん。
そして、その年の気候、環境がものすごく大事で
これがワインの質を決定する。
資質と環境という、この二つのものを考えるとき
ワインの世界では文句なく環境に軍配が上がるのである。
ワインばかりではない。植物の世界ではみなそうなのだと思う。

なるほど、と。
同じワインでも年によっては、
二桁くらい違う値段のものがあります。
またこの本では、普通では考えられない天才児の
日記がメインで掲載されているのですが、
この日記を書いている子どもと、読者が自分の子どもを比べて
「ああ、やっぱりうちの子は才能がない」
というのではなく、この日記を書いている子どもの親と、
読者である自分を比べなさい、というメッセージが全編を通して
貫かれています。
つまり、才能なんか全く関係なく、
後天的な環境をいかにして親がつくるかで、
子どもが変わる、ということです。
この本は、決してお受験に向けて、とか
早期教育とかいった類いのものではないと自分は思いました。
そして、そんなチンケなレベルではなく(失礼!)
子どもの才能は計り知れない!と思いました。
3歳だから漢字はまだ分らない、とか
4歳だから、自転車にはまだ乗れないとか。
そんな、自分の(または親の)基準で子どもを見るのではなく
無限の可能性を信じて、何でもトライさせよう、と
思ったのでした。
というか、そう思っていたはずなのに、
やっぱり自分を基準に考えてたなあ、と猛省しました。
子どもの能力って、ほんとに親が思っている以上にすごいです。
みなさんは、自分の基準でお子さんに接していませんか?

photo credit: Julie, Dave & Family via photopin cc

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