medium_2941664681.jpg
子どもの友達を連れて、りんご狩りに行ってきました。
園内では、リンゴ食べ放題。
ということで、子ども達は穫ったリンゴを、すぐ「食べたい!」と。
慣れないリンゴの皮むきを
自分的には、かなりのスピードでやって渡すんですが、
おいしいリンゴ。
そこは子ども達の食べるスピードのほうが100倍早い。
しかも、2人もいるのだから、どっちか1人、
場合によっては2人とも待たせることになります。
ところが、連れて行ったお友達が
やっとこさ剥いたリンゴを、一口食べて、
残りを、まるまる捨ててしまいました。
「あれ?」と思ったのですが、もしかしたら、口に合わなかったのか?
ほんとうは嫌いなのに、楽しい雰囲気のノリで食べる!と言って
しまったのか?などなど考えていると、
再び穫ったリンゴを「食べる!」と。
「何だろうな?」と思いながらも、再びやっとこさ剥いて
渡すと、再び一口食べて残りをポイっ!
そこで、「あれ?リンゴ嫌い?」と聞いてみたら、「好き」と。
しかも、とっても美味しいリンゴだったので、
「美味しいよね?」と聞いたら、「おいしいね!」とニコニコ。
「あれ、じゃあ、一口だけ食べて捨てたらもったいないね?」
「これ、まだまだいっぱい食べれるよ!」
「食べ物は大事にしないとダメだよね?」
みたいなことを言ったのですが、完全無視。
「お腹いっぱいなら、無理して食べなくていいんだよ?」と言うそばから、
また持ってきて、「これ食べる!」と。
そこで、あることを試してみました。
幼児の世界観には以下の5つがあると言われています。

実在論     現実と空想の世界の区別ができにくい
アニミズム   全てのものに、命や心があると考える事
人工論     人間のために存在すると考える事
フェノメニズム 見かけに惑わされて、現実に正しく反応できないこと
知的リアリズム 事実に惑わされて見かけについて正しく反応できないこと

大人が社会常識や、正論を言っても子どもが理解しない、
または、聞かないことは
日常でしょっちゅうあると思いますが、
そういう時に、大人が子どもの立場で考えることは、
とても有効だと思います。
そこで、今回は、
全てのものに、命や心があると考える、
アニミズムの考えを当てはめてみました。
「りんごさんが、食べてくれないと、嫌だよ?って、言ってるよ」
「せっかく穫ってくれたのに、食べてくれなくて悲しいよ?
って言ってるの聞こえる?」「甘くなったから、食べて欲しいよ?だって」
それを言ったとたん、本人は「ハッ」とした顔をして
次のリンゴはちゃんと芯まで食べ始めました。
「りんごさんが、食べてくれてありがとう?!だって」と言ったら
うれしそうな顔をしてました。
その友達は、うちの子どもとは、また違った個性だし
遊びに連れて行ったのも、初めてでした。
なので、こちらも、その特徴を掴むのに少し時間がかかりました。
でも、こういうやり取りは、ホントに面白いなあ、と実感します。
とはいえ、この類いは、
親であれば自然といろいろやっていると思います。
ただ、幼児の世界観に根ざしていることをハッキリと意識すると
かなり有効な場合が多いです。
例えば、「寝ない子は鬼が来て食べちゃうよ」とかは
「実在論」という幼児の世界観を大人が利用してるものだと思います。
この5つの世界観は、
子どもを理解するのに役に立つことがありますので
ちょっと気にしておくといいかもしれません。
子どもの個性を尊重していく助けになる気がしています。
といっても、そんなに簡単に行く事はめったにないんですが。。。
みなさんは、どんな注意の仕方をしていますか?

photo credit: mendhak via photopin cc

このエントリーを Google ブックマーク に追加
[`evernote` not found]
LINEで送る
Pocket