2255467740_b8e02d0921_bフィリピンのマニラに来ています。

昨年(2014年)の家族アジア放浪以来のフィリピンです。相変わらず、街からは猛烈なパワーが伝わってきます。街中で、建設工事が行われており、暑さと熱気と、埃と、交通渋滞で、すごいことになっています。

 

■フィリピン人の友達

昨年(2014年)にセブ島に行った時、5歳だった長男は、現地にたくさんの友達をつくりました。いまだに、当時のことを思い出しては”楽しかった~”と言っています。

うちの長男は、英語がほんの少しできます。セブでは、現地の子が英語を喋っていたので、コミュニケーションが取れていたのです。

あとは、子ども同士なので、一緒に遊んでいるうちに仲良くなった、という感じでしょうか。

(当時の記事はこちら。『セブ島は子どもの島?8人以上の異年齢集団=「天然記念物」を発見!』)

長男にとって、英語がほんのちょっとでも出来るだけで、世界の人とコミュニケーションが取れる、と感じた最初の出来事だったかもしれません。

 

■なぜ英語を学ぶのか?

話は変わって、今回の滞在と自分自身のことを。

実はフィリピン人先生とのスカイプ英会話を3年以上続けています。フィリピン人の先生は、概して発音が良く、ネイティブと変わらない英語を話します。もちろん、スカイプ英会話の先生だけでなく、ホテルでも、お店でも、みな当たり前のように英語が話せます。

近年では、母国語のタガログやセブワノよりも、英語を話すようになってきており、さらに”お金持ちや育ちのいい子ほど、親が英語を話すようにさせている”ようです。

そこで現地の人に、”フィリピン人は、みんな英語が上手だけど、どうやって勉強しているのか?”聞いてみました。

すると”小学校から英語のクラスがあり、英語で勉強するから、誰でも話せるようになる”と言います。

逆に質問を受けました。「日本人はどうして英語を勉強しないの?」

「実は結構長い期間、勉強しているよ。でも、どっちかというと文法がメインで使える英語は、勉強しない」と答えました。最近は、以前より”使える英語”を学ぶかもしれませんが、それでもフィリピン人と比べるとまだまだです。

さらに「日本人は普段、英語を使わないの?」と聞かれたので、「日本にいたら全く使わない。フィリピン人はどうして(母国語じゃなく)英語を使うの?」と聞いてみたら、「だって、そのほうが多くの人としゃれべれるでしょ?実際、あなたともしゃべれてるじゃない?」と言われました。

 このように英語を学ぶモチベーションは、非常に単純なのです。

 

”なぜ英語をしゃべるのか?”、それは世界中でより多くの人とコミュニケーションが取れるから。逆に話せないのは、コミュニケーションを拒否している、とさえ感じるようです。

日本にいると、英語を使う場面もあまりないでしょう。しかし、フィリピンでは、より多くの人と話したい、と思うから英語を学ぶ。そして実際に、”英語が使えないと話せない”というシチュエーションが周りにあふれているのでしょう。

今回、話したのは中華系フィリピン人、ブルネイ出身のマレーシア人、アメリカ×フィリピンのハーフ、そしてアメリカン人などです。実際、全員英語でないとそれぞれ意思疎通ができない状態です。

”多くの人とコミュニケーションを取りたいから、英語で話す”、この非常にシンプルな動機こそ、大人にとっての英語学習で一番効果的かな、とも感じました。

そういえば、うちの長男も同じでした。友達と話したいから「こっちに行こう!」ってなんていうの?「一緒に遊ぼう!」ってなんて言うの?って、良く聞いてきてましたから。

子どものうちから、”英語をしゃべれないと友達と遊べない”という環境においてしまうのは、子どもの英語学習では効果的かもしれません。

eyeliam