つい先週の金曜夜に、ついに「夜の保護者会」が開催されました。「夜の保護者会」とは、何度かこのブログでも触れていますが、学校の保護者だけで夜、クラブに集まるパーティーのことで、これをオランダ人は超楽しみにしているし、ものすごく盛り上がるようです。

はい、「ようです」と書きましたが、直前まで参加するかどうか迷ったんですが、我が家はやっぱり参加しませんでした。

妻が体調が悪かったこと(「一人で行ってきたら?」とか言ってたけど)、子どもを預けることができなかったこと(夜9時〜翌2時までのパーティー)もともとオランダ語も話せないから、猛烈なアウェー感を感じるであろうこと、などなどを考慮して不参加にしました。クラブの中は大音量で音楽が鳴っているので、なかなか話せない、という完全アウェーになるという事前情報もゲットしたので。。。

ちなみにドレスコードが「ピンク」だったようで、ピンクのジャケットとか、ワンピースとか着て、明らかに超ノリノリパパママの写真がFBとかにあがってましたので、それを見て「行かなくてよかった」とホッとしてます。笑。

 

■良い社会は良い家庭から

まあ、あれほどオランダ人にとっては「大事」と言われていたパーティーですので、子どもが学校を卒業するまでに一度は行こうと思っていますが、(次男を合わせると、あと8回もチャンスがあるので)ピンクのジャケット着て、ハリウッドスター並みのノリノリ、金ピカノリには、ちょっとついて行けないかな、と思っています…汗。年齢的には、それほど変わらないと思うのですが。

で、こういうノリを見ても感じるのですが、そもそもオランダ人は家族の時間を大切にする傾向が強いのですが、(制度的に結婚しておらずパートナー婚の人も含む)夫婦の時間とか、夫婦の会話もめちゃくちゃ多いような気がします。というのは、このパーティー、基本的には子どもを寝かしつけて、パートナーと一緒に参加することが前提だからです。

もちろん、離婚だって多いので(ざっと調べたところ離婚率は40%くらいらしいです。ただ、法律的には結婚してないパートナー婚、事実婚も多いので、そうした人たちが別れた数はここに入ってないとすると、実数はもっと多いかも?)全く一概には言えないのですが、パッと見は、かなり夫婦円満な家庭が多いように見えます。

パパとママが手を繋いで歩いていたり、家族で楽しそうに食事をしている姿は本当によく見ます。

で、例えば、我が家の例を挙げると、夫婦仲は良い方だと思っています。(妻がどう思っているのかは知りませんが)というより、家族での海外移住みたいなことをしている家庭は、おそらくどこも仲が良いのではないか?と思います。だって、よっぽど一枚岩でなければ、こうしたことをやり遂げられないのでは?と思うからです。

現実的には、仕事も子育ても超絶忙しいのですが、それでも通勤もなく自宅で仕事をしているし、家族での夕食を食べることも多いので、日本にいた時よりは自然と一緒にいる時間が長くはなっています。

 

■移住の話はどうしたか?

で、今回、どうしてこのトピックでブログを書いているか?というと、先の「夜の保護者会」が行われこと(不参加でしたが)、それと先日、日本に帰った時に「世帯経営ノート」なるものをいただいたからです。

これは開発者のLogistaの長廣夫妻の「子どもが産まれると、その後に夫婦でお互いのキャリアを考える機会が少ないのでは?」という、子育て世帯のインサイトに基づいて開発された、夫婦の「産後」をデザインするノートです。

そう言えば、我が家の海外移住計画は、かなり長い(10年)計画期間を経て実現に至ったわけですが、その間、共通の本を読んだり、海外放浪したり、基本的には同じ思考でいられるような状態、考え方をシェアする、ということをかなり意図的に行っていた気がします。

なので、移住後もお互いに協力しあっていられるのかな?と思っています。子どものためが第一義で、もちろん自分たちのためでもあるのですが、異国では夫婦の協力は絶対に必要です。一人ではとても成し遂げられません。

そういう視点で「世帯経営ノート」を見直して見ると、夫婦の絆を強めて、将来に向かって共に歩むという未来志向の強いツールだと思います。お互いの人生そのものの設計図といった感じでしょうか。おそらく、こういうことを常日頃からやっていると、離婚とかも避けられのかな?と思ったりしました。

うちも「移住」という家族のイベントを行ったことで、夫婦仲が深まった気もしますが(妻がどう思っているのかは知らないですが。汗)、こういうノートがあると、半ば自然と、あるいは強制的に?夫婦の仲を見直すことにも繋がるので、とても良い機会が得られるのではないか?と思います。

やっぱりオランダで接する夫婦と比べると、日本の夫婦は圧倒的に会話が少ない感じもします。(自主調べ)日本だと夜の保護者会もないですよね?(結局、うちは参加してませんが)

オランダの家族は「夜の保護者会」を含めて、夫婦参加や親参加のイベントが多く、学校やクラブなども本当に出ごとが多い、という印象です。まあ、必然的に会話も増えるでしょう。

まさに「より良い社会は、より良い家庭から」と言った感じでしょうか。ちなみに、この言葉はLogista長廣夫妻の受け売りです。(サーセン!)

ただ、これもオランダ人に言わせると「お金持ち」とか「生活レベルが高いエリア」の傾向だそうです。なので、移住してきたとしても、そんなに良い場所、学校ばかりではない、と言われました。

 

子どもが生まれると、どうしても子ども中心の生活、会話になるかと思いますが、夫婦でお互いのことや、お互いのキャリアを考えるのも絶対に必要ですよね。(結局、周り回って自分ごとになるのですから)

こういう分かっていてもできない、やりづらい、みたいなことって夫婦間に限らず結構あると思うんですが、そういう意味でも「世帯経営ノート」みたいなツールを使ってみるのもいいのでは?と思いました。

それにしてもオランダの「夜の保護者会」は、参加者のノリノリ具合がハンパないです。これがアウェー感を増長している感じがして、今から来年以降についても気が重いです。笑。

まずはピンクのジャケットを着こなすことから始めようと思いますが、ピンクのジャケットを着ていたら夜の保護者会用の衣装だと思って、温かく見守っていただけると嬉しいです。