21969964_0bbe737b14育休中のシンガポール滞在も2週間経過。現地の幼稚園に通い始めた長男、初日こそ不安そうな顔で迎えのバスに乗りましたが、”すごい楽しかった”らしく、早くも2日目には、「慣れてきて楽しい!」と言い出しました。

現地幼稚園デビューをスムーズに果たせたのは、元々、現地幼稚園にお友達がいたこと、それと”幼稚園行きたくない話”を聞いてあげたことかな、と思います。

 

■まずは共感してみる

「幼稚園ヤダ。だって英語しゃべれないし、つまんなそうだし。絶対行かない。」と、シンガポールに来てからずーっと言っていた長男。

”シンガポールの幼稚園に通う”というのは育休中の大きなミッションでした。(今となっては、その”親の気概”が長男にプレッシャーを与えていたかな?と反省しています。)しかし”子どもの話に共感することが大切”、という知識はあったので、初登園前日の夜、”共感”を実行してみました。

「明日幼稚園、絶対行かないよ」「確かに、パパも初めて幼稚園に行く時は、凄い嫌だったからなあ…。その気持ち分かるよ。確かに嫌だよね」「うん。でもパパもそうだったの?」ここで、早くも子どもの反応が少し変わりました。

「パパも嫌だったなあ。英語の幼稚園なんて、本当に嫌だよね。」「うん」「でも友達いるし、英語も分からなくても大丈夫。日本語で分かりません、って言えばいいし」「日本語でいいの?」「いいよ。でもすごいなあ、英語の幼稚園か〜…」「うん」

「心配だよね。そういえばパパは怒られながら、泣きながら行ったよ」「泣きながら行ったの?」「そうだよ。だって始めてのところに一人で行くの嫌でしょう?」

と、120%共感してみました。すると納得したようで、翌朝、バスに乗って出かけて行きました。

 

■幼稚園に通い出して大きく成長

異国の幼稚園に通いだしてから、変わったことがいくつかあります。英語が出てくるようになった、家で一人遊びを工夫するようになった、絵や工作が上手になった、なぜか日本語が上手になった、弟の面倒を見れるようになったなど、ささいなことですが、急に成長した感じがします。

幼稚園に通い始めたことが原因か?は、分かりません。もしかしたら、異国の生活環境が何か刺激を与えたのかもしれません。今年の夏に23泊24日の親子旅に出た堀込さんに聞かせてもらった『【夏休み特別篇】男子三人夏物語りー東大卒専業主夫の堀込さんに話を聞きました』でも、旅が子どもを成長させたと感じました。まさに同じでした。ちなみに、堀込さんご自身の『life hacker」掲載の旅の記事もぜひ!

子どもはある日、突然成長する。しかしそのために、全然成長しない(と見える)ダメダメ時期がある、と思いました。

 

■子どもの成長に大切なのは”さなぎ”の時

成長は一直線に右肩上がりに続くのではなく、しばらく停滞した後、何かのタイミングでグッと伸びる。これが何度も繰り返される。思春期などは、まさに大人になるための”さなぎの時期”と、河合隼雄先生の『子どもと悪』にも書いてありました。(手元に書籍がなく引用できないので、ざっくり記憶をたどってまとめ)

<思春期は、まさに大人になるためのさなぎの時期。さなぎの時に、”あ〜しろ、こ〜しろ”と言われたって出来るもんじゃない。だいたい、本人でさえ、どんな大人になるのか、想像もつかない状況なんだから。そして、さなぎから蝶になるには時間が必要である。じっと殻に閉じ篭る時間が必要なのである。今の大人は自分に自信がないので、子どもが、”さなぎの時”に口うるさく注文を出す。さなぎの時は、放っておくことが大事なのである。うるさく注文を出されたさなぎは、蝶になることができない。>

今回、長男が異国の幼稚園に通ったことは、一つのきっかけだと思いますが、それまでにさなぎの時があったからこそ、一段成長したように思えるのです。ま、うちの長男は成長したといっても、相変わらず、毎日のように怒られていますが…。

忙しいママさんたちも、子どもに共感して、さなぎの時間を与えてみてください。子どもを信じて見守ればいいのです。きっとうれしい成果が得られると思います。

最近WooRisに書いた、『いい子に直す必要なし!「悪ガキ」の個性を上手に伸ばす方法とは』も、お時間あればぜひ。

 

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