番外篇No.4 絶賛コロナ騒動拡大中につきオランダの現状をお伝えします20200315
※この番外編コロナレポートもすでに3回行ったので、通常モードに戻したエントリーをすでに書いてあるのですが、コロナ騒動がかなり拡大しているので緊急レポート的に番外編コロナレポート4にします。
ご存知のように、今やコロナの震源地は完全にヨーロッパに。日本人のみなさんが気になるところでは、コロナに関してのヨーロッパでのアジア人/日本人差別があると思います。が、これ、すでになくなりました。要は、すでにコロナはヨーロッパで猛威を奮っているので、アジア人を差別している場合ではなくなったということです。
つい先日までの「アジア人=コロナ」という射るような視線は、もはや感じず、そういう意味ではコロナ以前のオランダに戻っています。(このコロナ騒動時においても、日本人で差別されたことがない人もいると思いますので、あくまでも個人の見解です)
むしろ、今はヨーロッパ人がアジアで差別される感じではないでしょうか? 現に、ヨーロッパ帰りの日本人が日本でコロナウィルスに感染している例があり、結構「ヨーロッパ帰り」は日本において避けられる対象になっていると聞きました。
今のヨーロッパで、もしかしたら普通に観光とか不特定多数の人と接したりしていると、意外と簡単に感染するかも、いや、感染しても全くおかしくない状況ではあります。そのくらい爆発的に感染者が増えています。
とにかく毎日の感染者の増加が半端ないです。普通に100人単位で増えています。もちろん日本に比べて検査対象が広く、検査人数が多いという事情があるにせよ、日本と比べれば人口も少ないオランダなんかでの増加率は半端ない感じがします。
患者数も、イタリアを筆頭にスペイン、ドイツ、フランス、そしてスイス、デンマーク、ノルウェー、オランダなどなどヨーロッパ中にすごい勢いで広がっています。英国についても、明確な患者数はあまり出ていないものの、国内の感染者数は1万人を超えているという説もあるほどです。
もはや国別の患者数などは、意味がないくらいヨーロッパ中に広がっていると思って良いと思います。
フランス、イタリア、スペインなどでは飲食店も完全に閉店。ベルギーも閉まっていたところ、通常営業中の国境沿いのオランダの飲食店に多くの人が流れてきたりしたことを受けて、そこも閉鎖へ。(ちなみに、オランダはデンマーク、ドイツなどの周辺国と違って、3/15に至っても国境は閉鎖していません)
そして、オランダの場合は2020/3/15の午後に、3/12(木)に続き緊急提言がされました。
今回新たに提言されたのは、
・学校の一斉休校(とりあえず〜4/6まで)
・レストラン、カフェなどの飲食店、ホテル、サウナ、スポーツクラブなどの営業停止(さらに、わざわざ「セックスショップ、そしてコーヒーショップ」とも言ってたし、コーヒーショップにはブツを買うために、長蛇の列という噂w)
・スーパーでも人との距離を1.5m取る
ということで、これでヨーロッパ大陸の他の国と、ほぼ同じレベルの緊急対策になったと思います。
休校に関しては、うちの学校は体調OKな先生が、親が特定の仕事(医療関係者など)の場合のみ、学校で預かってくれるとか、オンラインが行われるとか協議中のようです。(対策が発表される前から、いろいろな準備メールが来ている)
この緊急対策は、3/15の18時から発令されるようで、17:45くらいにTVのレポートが入ったアムステルダムのバーでは、数人のお客や観光客が普通にお酒を飲んでいたり、バーテンがいつもの調子で明るくインタビューに答えてて、ちょっとウケました。また、休校のニュースを聞いて、うちの子どもはガッツポーズ!みたいな感じです。
これで少しでも収束する方向に向かうのか?今の時点では全く不明です。
自分は2月の頭に数日、日本に滞在していました。その頃、まさに日本では感染予防の水際対策に失敗していたころで、例のクルーズ船の話でワイドショーなどはもちきりでした。そして、連日のようにクルーズでの感染者が増えてった時期なのですが、今のヨーロッパはまさにあのクルーズ船状態。毎日のようにドサっと感染者が増えています。
日本人的には、手をまともに洗わない、うがいもしない、マスクもしない、全体的な衛生面では日本とは比べ物にならないくらい劣悪なので、蔓延もしょがないかなと感じます。(例えば、スーパーやパン屋で売っているクロワッサンなどを、みんな手掴みで取るみたいな)
そして、なぜか生鮮食品を含む、ありとあらゆる食品が買い占めされており、スーパーの棚は文字通りのすっからかん。この行動には本当にびっくり。盛んに「物は十分にあるので買い占めをしないように」と宣伝されています。食品類が全てなくなっている、その一方で、アルコール消毒液は普通に買えてしまう、という。こんなところに、なんか本質的な対策がなされていないような気もします。(今更、手の洗い方を教えていたり)
買い占めが、仮に個人のできるコロナ対策だとすると、その他、上記のような本来するべき対策は、なんか非常に甘いなあという感じもします。
実は、子どもの学校にも2月下旬のバケーションでイタリアに行っていた家族が複数います。そのうち、どうやら家族が感染してしまったケース(軽症?)では一応、その子どもは2週間自宅待機していたようですが、最後の週末には待ちきれなくなって遊びに出てきてしまうとか、そもそもイタリア帰りにも関わらず自宅待機していないなど、(もちろん感染はしてないと思うのですが)基本的に防御の意識が少ない感じがしています。コーヒーショップの長蛇の列もそうですが、こういう緩みが積み重なって大規模な流行になっているのではないか?と思ったりもします。日本人感覚からすると、ちょっと?ということが多いのです。
休校に関して言うと、うちの場合は、もともと自分が家やらリモートワークやらをしているので、あまり関係ありません。また3週間休校ということで、その期間の目標やら時間割を作らせたら、特に長男は普段から学校で「自分でその週の時間割を作る」ということをやっていることもあり、特に困ったこともなく、ササッとやってました。次男もそれを見ながら自分で時間割を作っていました。(遊びの時間とか、外遊びの時間とか、ゲームの時間とか、パズルの時間…とかですがw)
オンライン系の学びはもともと結構充実しているので、あまり問題を感じませんでした。今のところは、ですが。
コロナ対策が甘いのでは?と思う反面、というか、同じ意識から来るのかもしれませんが、こんな状況でも、それほどみんなからの悲壮感は感じられません。意外と普段と変わらない意識で、「ゆっくり仕事したり、家族と過ごせるから逆にラッキーだな」みたいな感じさえします。(もちろん、全員ではないと思いますが)まあ、慌てても個人では何もできないから、せめて感染を広げないようにおとなしくしておきましょう、という感じでしょうか。飲食店なども、国から補償が出るかと思うので、いっそしばらく閉鎖したほうが、開店休業で赤字だけが累積してく、という状態よりは良いかもしれません。(補償の詳細は今後発表)おそらく肝心の感染者は、もう少し増えると思いますが…。
また必要あれば機を見てレポートします。
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