感染症の専門家でもない医療従事者でも全くない完全な素人なので、誰も聞く耳を持ってくれないだろうと思うので、あんまり言ってなかったのですが、ヨーロッパという感染爆発の真ん中にいる、一生活者として見ていると今の日本は本当に恐ろしいほど危ない。おそらくコロナはすでに蔓延していると思われるので、一刻も早くロックダウンをしたほうがいいと思ってみてます。国が何もしないなら、個人で自粛を絶対にしたほうがいいと思います。過剰に防御(自粛)してしすぎることはないのです。ヨーロッパの悲惨な状況をみてください。

オランダからも、駐在員が帰国したりする例が増えてきてますが、今の日本だと戻った方が危険なのではないかな?とも思っています。こっちでは、基本家にいれば大丈夫なわけですから。

っていうことで、オランダはロックダウン(正確ににはインテリジェンス・ロックダウンと言われています。買い物とか、集団じゃなければ外に出れる)3週間終わりました。学校の休校も、すでにあと最低でも1ヶ月続くことは決まっているし、(イベントとかは6月頭まで自粛)それすら、まだまだ伸びる可能性はありそうです。サッカー(「この時期にサッカーの話なんか、どうでもいい!」と言われそうですがw)なんかも今シーズンは終了が決定しました。(全部なかったことにするらしいです)

ロックダウンによる実際の感染抑制の効果は、「少し出てきた」と見られているようですが、素人目に見ると、全然普通に、まだまだ感染者とか増えているし、ベッド数も、あと2週間で足りなくなるって言ってるじゃんとか思って見ているので、まだまだ顕著な効果は出ていないのではないか?と思っています。(↑ロックダウン中のオランダでさえ、こうなので、今はまだ感染者数が少ないけど…、とにかく動きが遅い日本が心配です)

で、日本も間もなく始まるor 始めざるを得ない、かもしれないオンライン授業ですが、今回はこの休校期間のオンライン授業の実際にについて、どんな様子かお知らせします。(あ、前回の記事もご参考に。)

 

かなり差がつくオンライン授業

まず初めに感じるのは、「これは差がつくだろうな〜」ということ。3週間も立つと、すでにいろいろな差が出てきています。

まず、学校ごとの対応の差。普段から、オランダは学校間の差が大きい、というか、独自の教育方針などがはっきりしてて各学校違います。定員の問題とかありますが、そういうのが選べることもオランダの教育が良いことの一つだと思っていますが、この差がやっぱり大きくて、学校により対応できるところ、できないところ、やり方が上手なところ、下手なところ、遅いところ、早いところ、などなどいろいろな差が出てきています。

さらに、生徒による差。これも普段の教室内でも当然あることだと思いますが、やる子とやらない子の差がついてきています。

さらに、オンライン環境の差。おそらく日本でも問題になるかと思いますが、PCがないご家庭もあるかと思います。そういう子たちはどうするのか?オランダでは学校がPCなりタブレットを貸与するという対応をしているところが多いです。うちの子が通っている学校は、もともと1人一台タブレットを持っておりオンライン学習をしていたこともあり、この辺はスムーズ。でも、兄弟2人が、それぞれPC使用したりする場面だと、親のPCを使用することになるので、「今度は親が仕事できない」状態になります。

そうそう、親のPCリテラシーの差も大きいかと思います。Googleクラスメートを使え、Zoom(ビデオ会議)にログインしろ、子どもが学校で使っているGoogleのアカウントに入れ、いつまでに、こういうファイルで課題を送っておけ、さらに先生や学校からも頻繁にメールが来るので、その対応などなど。これ、意外と親のPCリテラシーによって対応力に差がつくと思います。

もちろん、先生や学校がフォローしてくれるとは思いますが、とにかく差がつきます。

だいたい、オンライン授業への対応ができる学校と、やっぱり難しい学校というのが出てくるので、ここでも差がついてます。

 

全部授業がオンラインになる訳ではない

あと、日本の人で結構誤解があるなあと思うのは、「普段の授業をそのままオンラインに移行するんでしょ?」ということ。オランダでも、もしかして学校により差があるかもしれませんが、全部を移行する訳ではありません。

うちの子どもの場合は、Zoomでは普段の生活の報告や質問、あるいは総評的なことをすることがメインです。なので週に3回くらい。一回30分ほどのクラスルームが行われます。友達の誕生日を、クラスZoomで祝ったりもしてます。逆にZoomでの授業というのはありません。もっともこれは、もともといわゆる一斉授業がほとんどない学校だからかもしれません。

普段から学校にいる時も個人ワークとして、オンラインでの課題に取り組んでいるので、それをそのまま家でやっている、というのがメインのオンライン学習になっています。その中にはスクラッチみたいなプログラミング的なこともあります。それに対して、先生から個別にアドバイスをもらう、というのがオンラインで完結している、といった感じでしょう。

うちの場合は、幸いにも我々親が2人とも在宅ワークができる環境にあるので、そういう意味では一番恵まれており、子どもには普段の学校と同じような生活リズムをつけています。つまりランチや休憩、外で遊ぶような時間も取り入れながら、大体15時くらいまでは学校でやっていることをやっています。

もちろん、こういう対応ができない親も多いと思うので、この辺も良い悪いということではなく、いろいろな差がありそうです。

ただ、年齢の低い子どもは結構、大変かもしれません。うちの場合は次男が、日本的にはこの4月からちょうど1年生の年齢ですが、(オランダでは4歳から小学校に通っている)まだまだ、普段学校でやっていることは、幼稚園、保育園でやっているようなことだけなので、当然、オンラインといっても、みんな歌を歌ったり、友達の誕生日会をするくらい。1人ではまだまだ遊べない、本も読めない、こちらも仕事があったりするな中で、なかなかつきっきりで面倒をみることもできないということで、なかなか苦労しています。(それでも、多少慣れてきて、1人でご飯の準備をしたりている)

なのでオンラインに移行した場合、日本でも、低学年は結構大変かもなあと思います。(もっと小さい場合は、別の大変さが当然あると思いますが)

 

で、トータルでは、良い面(意外と自分でやれるようになる、家族と一緒にいる時間がなが〜くなるwなど)もあれば、悪い面(他人との共同作業体験が減る、学校で取り組む課題のような、本人が興味がなくてもやらないといけないことで、新しい世界に触れるような体験がなくなる)もあるかな?と感じます。

あ、当然、いろいろな面で親の負担は増えます。

習い事(楽器とか)も当然、オンラインに移行してます。

オランダは、おそらく国民全体的に、かなりITリテラシーが高い国だったり、そもそもネット普及率が高かったりしますので、そのおかげで、全体で見るとかなり早く、かつスムーズにオンライン授業に移行できている感じがします。

もしかしたら、学級崩壊的なことがあまりなかったり、生徒がすごく落ち着いているなどの前提もあるかもしれません。(↑この点は、日本から視察に来た学校の先生が、いつも驚いている点です)

ということでオンライン授業の実態をお伝えしました。今の感覚では、これは今シーズンいっぱい(つまり、夏休み前まで)続くんではないかなという気がしてます。ともあれ、みなさんStay Safe!!